REだからこその耐久力【3】84時間レース! 日本からやってきたロータリーの活躍に、世界が驚いた|1971年式 マツダ コスモスポーツ
【3】「耐久性がないのでは?」と、登場前からあらぬ嫌疑をかけられていたロータリーエンジン。東洋工業(マツダ)はそのありもしない汚名を晴らすべく、レースの世界へとコスモスポーツを送り込んだ。マラソン・デ・ラ・ルート84時間。RE車初めての耐久レース完走、その1台がレプリカとしてよみがえった。 【画像27枚】マラソン・デ・ラ・ルート19号車仕様(レプリカ)。ハウジングに10Aの打刻と、TOYO KOGYOのプレートがわずかに残る 【1971年式 マツダ コスモスポーツ】 片山義美/片倉正美/古我信生からなる日本人組、エルデ/イブ・デプレ/ジピアの外国人組。 日本人組の駆る18号車は、5位で走行中に、リアアクスルが破損したためにリタイアとなった。 しかしもう1台の19号車は84時間を走り切り、総合4位で完走。その走行距離は実に7855kmにも達した。 日本から来たRE車の思わぬ活躍に、欧州諸国の関係者にも衝撃が走り、注目が集まったという。 主要諸元 SPECIFICATIONS 1971年式 コスモスポーツ(L10B) ■エクステリア:マラソン・デ・ラ・ルート19号車仕様 ■エンジン:10A型(491cc×2ローター)、サイドポート、3㎜金属製アペックスシール、永井電子機器製MDI ■吸排気系:ウエーバー48IDA、φ50mmワンオフステンレスタコ足、 φ50mmワンオフステンレスマフラー ■冷却系:純正ラジエーターOH、オイルクーラーOH ■駆動系:純正5速ミッションOH、デフOH ■サスペンション:(F)エナペタル製ビルシュタイン(R)強化板リーフスプリング、KYB 8段 ■ブレーキ:純正ベース使用でレーシングパッドに張り替え ■ホイール:純正 15×5.5J ■タイヤ:アドバン・ネオバ 185/55R15 初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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