暑いほど涼を感じる【エルメス】の名作ウォッチ「ナンタケット」
あまりにプライベートすぎて、なかなかこちらでご紹介していなかったのですが、史上最高の暑さでは?と思うこの夏、改めて買ってよかったと実感しているアイテムがあります。それは、【エルメス】の名作ウォッチ「ナンタケット」のブレスレットタイプです。 【写真】ケースの裏盤にはエクスリブスの刻印が。 母が兄を生んだとき、自分へのご褒美に腕時計を買ったというエピソードが好きで、自分が出産した際に、同じように腕時計を手に入れたいと思っていたのですが、タイミングを逃して時が過ぎ……。その間ずっと狙っていたのはエルメスのケープコッドでした。最もベーシックなモデルは働く自分が少し背伸びしつつも、等身大につけられる価格でしたし、大好きなシェーヌ・ダンクルに着想した文字盤がプレイフルで、愛着が湧くんです。特に、6時、8時、9時のタイポグラフィ、最高! ところが、私が買ったのはナンタケット。ケープコッドの派生モデルでレクタンギュラーフェイスが自分の手首にはちょっと華奢すぎると思っていたのですが、出産から10年が過ぎ、私の年齢も節目を迎えたタイミングで、ナンタケットの誕生30周年記念としてブレスレットタイプが登場したんですね。ジュエリー感覚で身につけられる腕時計って一石二鳥!? さらに、汗や雨にぬれても焦らなくていいし、プライスも良心的では!?と、10年の想いをあっさり振り切って、購入しました。 これが本当に大正解で、1年中ほぼ毎日つけています。腕時計で時間を確認する仕草も板につき、どんな季節のどんなスタイルにもマッチ。モダンで、エレガンスもありつつ、ユーモアもある。特に本領を発揮するなと思うのが、夏です。装いが超カジュアルになっても、この腕時計さえつけていれば、バランスがとれるんです。美しいステンレススチールが太陽の日差しに映え、涼やかな風を呼び込む気が。 見えない“時”をかたちにする腕時計は、ただ時間を確認するものに非ず。時にはジュエリーとして、時には涼を感じるものとして、私の毎日に寄り添ってくれる最強のパートナーです。 ◇エディターKINUGASA