ビジネスシーンで「メール」が好まれない理由とは?米英の調査で明らかに
現代においては、主にビジネスシーンで使用されている「メール」。自分の会社以外の人との連絡や、記録に残したい内容を伝える上で重宝されている。 【マンガ】安定した仕事を手放して、NYでイラストレーターのキャリアを選んだ理由 しかし先日、アメリカとイギリスで行われた調査では、メールが本来の仕事の妨げになっているとの回答もあるなど、コミュニケーションツールとして好まれていないことが明らかとなった。
メールはほとんど読まれていない?
SlackとOnePollは、アメリカとイギリスの中小企業の従業員8,000人を対象に、オフィスでのコミュニケーションに関する好みを調査。 同調査によると、回答者は1週間に平均112通のメールを作成しており、1通に対し5分半強を費やしているとのこと。そして週に丸1日以上をメールの作成に費やしているものの、受信者はほとんど読んでいないことが明らかとなった。 Slackのプロダクトマネジメント担当でシニア・バイスプレジデントのアリ・レイール氏は、「メールの作成に多くの時間を費やしているものの、ほとんどが読まれておらず、読まれたとしても読み飛ばされて誤解を招くこともある」と述べている。 「メールは、時代遅れで非効率なコミュニケーション形態であり、現代における仕事の進め方に追いついていません。従業員に対し、効率的なコミュニケーション方法を採用する企業は、より生産的で有意義な仕事に時間を割くことができるのです」
メールが仕事の妨げになる場合も
調査によると、従業員の50%がメールではなく、Microsoft TeamsやSlackのような他のサービスでコミュニケーションを取ることを望んでいるよう。また回答者の57%が、メールの対処は“つまらない仕事”と認識しており、本来の仕事の妨げになっているとも答えている。 実際に回答者の57%は、メールが“長すぎる(8文以上)”場合は、最後までしっかりと読む気にならないとも回答。さらに1日に8回は、件名だけを見てメールを削除(または読まない)している人も。そのため45%の人が、締め切りや会議などの重要な内容を見逃してしまっているそう。