LVMHのアルノー会長、フランス人文院の正会員に 1795年設立の伝統ある学術機関
各アカデミーは、メンバーの引退や死去などにより空席が生じた場合にのみ新たなメンバーを選ぶ方式を取っている。アルノー会長兼CEOは、2023年6月に死去したフランスの実業家、デニス・ケスラー(Denis Kessler)=スコール(SCOR SE)前会長兼CEOの席に座ることとなり、フランス人文院の政治経済・統計・財務部門のチェアマンを務めるという。なお、スコールはパリに本社を置く、再保険を中心とする多国籍の金融サービスグループ。
フランス人文院の目的とは?
フランス人文院によれば、同アカデミーの目的は「書籍やリポートの出版、会議の組織運営などを通じて幅広く深い知識を伝達し、フランスの知的遺産の保護と継承を確かにすることや、官民の意思決定者や政策立案者に厳密かつ独立性の高い情報や分析を提供すること」だという。また、「当アカデミーは慎重に選ばれた知的エリートが所属するものであり、メンバーはその専門分野における貢献度や個人の業績によって選出される」としている。