LVMHのアルノー会長、フランス人文院の正会員に 1795年設立の伝統ある学術機関
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)を率いるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は12月2日、フランス学士院(Institut de France)を構成するアカデミーの一つ、フランス人文院(Academy of Moral and Political Sciences)の正会員に選出された。 【画像】LVMHのアルノー会長、フランス人文院の正会員に 1795年設立の伝統ある学術機関
フランス学士院は、芸術、科学、人文学などの発展のため1795年に設立された国立の学術団体。その前身となる王立アカデミーは、1635年に設立されたアカデミー・フランセーズ(Academie Francaise)などから構成されていたが、フランス革命中の1793年に解体された。フランス学士院と同じく95年に設立されたフランス人文院は、革命後の1803年に一度解体されたものの、32年に復活。現在、フランス学士院はフランス人文院に加えて、アカデミー・フランセーズ、フランス文学院(Academie des Inscriptions et Belles-lettres)、フランス科学院(Academie des Sciences)、フランス芸術院(Academie des Beaux-arts)の5つのアカデミーを擁している。
フランス人文院のほかのメンバーは?
これらのアカデミーのメンバーに選出されるのは非常に名誉なこととされている。社会科学と人間科学を対象とするフランス人文院には、ノーベル経済学賞を受賞したエコノミストのジャン・ティロール(Jean Tirole)、米コロンビア大学(Colimbia University)の教授を務める経済学者のピエール・アンドレ・キアッポリ(Pierre-Andre Chiappori)、エルヴェ・ゲマール(Herve Gaymard)元フランス経済・財政・産業大臣、ジャン・クロード・トリシェ(Jean-Claude Trichet)元欧州中央銀行総裁らが所属している。