WBAバンタム級王者堤聖也は初防衛戦で比嘉大吾と決着戦 20年引き分け以来の再戦
プロボクシングWBA世界バンタム級王者堤聖也(29=角海老宝石)が25年2月24日に、東京・有明アリーナで同級7位の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)と初防衛戦に臨むと27日、発表された。95年生まれの同級生対決で、20年10月の初対決で引き分けて以来、約4年4カ月ぶりの「決着戦」となる。同日には都内のホテルで両者そろってカード発表会見に出席した。 王者堤にとっては10月13日、同級生の王者井上拓真(大橋)に判定勝利し初の世界王座獲得に成功して以来、約4カ月ぶりのリング。比嘉と初対決した際には手数多く攻め続けたものの、0-1の判定引き分けとなった。12月19日にWOWOWエキサイトマッチSPにゲスト出演した際には「弱いヤツじゃなかったら喜んでやりますよ」と挑戦者のイメージを口にしていただけに、元世界王者とのリマッチは大きな発奮材料となりそうだ。 一方、挑戦者比嘉にとっては9月3日、WBO世界同級王者武居由樹(大橋)に判定負けして以来、約5カ月ぶりの再起戦となる。判定負けながらもダウンも奪い、1~3ポイント差の僅差判定だった。敗退直後は現役引退を示唆していたが、復活を目指してジムワークを再開していた。20年10月は当時日本同級13位の堤と対戦。手数多い堤に対し、ボディー攻撃で応戦したものの、1-0の判定引き分けた。初対決は元世界王者-日本ランカーの立場だったが、約4年4カ月の時を経た再戦は新旧世界王者というトップ同士による決着戦となった。