東洋大ボクシング部出身の堀池空希がプロテスト合格 19日の「WHO’S NEXT」でメインイベンター抜てき
日本ボクシングコミッション(JBC)は2日、東京・文京区の後楽園ホールでプロテストを実施。東洋大出身の堀池空希(ひろき、横浜光)がB級(6回戦)に合格した。 3回のスパーリング、シャドーボクシングで、スピードあふれるパンチやシャープな動きを披露した堀池。「関東大学リーグ戦では後楽園ホールで試合をしていたので、違和感なくできました」と、一緒に受検した田中空、田中将吾(ともに大橋)ら大学の同期生と喜びを分かち合った。東洋大は、村田諒太、小原佳太、堤駿斗ら名選手を送り出したアマチュアボクシング界の名門。今回は堀池ら同期5選手がプロボクサーとして新たな道を進むが「皆、仲がいい。仲がいいからこそ、いいライバルで、誰が一番になるか、と話している」という。 2001年10月7日、兵庫・神戸市生まれの22歳。西宮香風高から東洋大に進み、22/23年関東大学リーグ・ライトミドル級階級賞、23年全日本選手権同級準優勝と実績を積んだ。アマチュア戦績は21勝(5KO・RSC)7敗。 その堀池は早速、デビュー戦に臨むことになった。今月19日の「WHO’S NEXT」(後楽園ホール)でシェ・ジュンイ(中国)とウエルター級のノンタイトル6回戦を戦う。「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U―NEXT」の強化指定選手に認定されたホープは「期待されているぶんは返さないといけない。気の抜けない相手ですが、勝たないとダメです」と闘志をたぎらせた。 身長172センチの右ボクサーファイター。「ジャブが得意で、スピードには自信があります。自分で試合を支配して、カウンターを決めたい」と堀池。横浜光ジムの石井一太郎会長は「スピードはこの階級では抜けていると思う。ただ、スピードを生かすのではなく、学生時代から出稽古など積極的にこなしていることもあり、自分で考えながら試合を組み立てられるというところも見てもらいたい」と期待を寄せた。同ジムの先輩で日本ウエルター級王者・坂井祥紀が5月4日、豊嶋亮太(帝拳ジム)相手に3度目の防衛戦を行うが、堀池は練習相手に指名され、自身も磨いてきた。 今回はウエルター級相当で戦うが、主戦場はスーパーライト級(63・5キロ以下)を考えている堀池。「世界的にも強い選手ばかりだと分かっていますが、自分が動けるところで勝負したい」と強い決意を示した。 この日、堀池と一緒に受検したジムメートの高優一郎もB級に合格。高は5月4日のプロデビュー戦が予定されている。
報知新聞社