民間タクシー乗り合い実証事業がスタート 福島市の大波地区 高齢者や障害者送迎、安全運行誓う
民間乗用タクシーを活用した乗り合い形式の移動支援実証事業の運行式は4日、福島市の大波出張所で開かれ、関係者が実用を目指し、安全な運行を誓った。 地域住民でつくる「大波地区小さな交通運行委員会」と市内の文知摺タクシーが運送契約を結び、大波出張所から8キロ圏内で週3回運行する。地区の中でも比較的交通の便が悪い場所に住んでいる70歳以上の高齢者や障害者が対象で、スーパーや病院などあらかじめ決まった目的地まで送迎する。 運行式では委員会の加藤良三会長が「これから実証運行を重ね、来年以降の実用化を目指したい」と意欲を示した。この日は2人が利用し、利便性を確かめ合った。 利用には会員登録が必要。原則複数人利用での運行とし、1人当たりの料金は片道500円(単独利用は千円)。市が事業費の一部を補助する。実証は来年3月末まで。 (県北版)