【フェアリーS】ホウオウガイア、主役となるか 抽選待ちも元気いっぱいの動き
◇8日 フェアリーS追い切り(美浦トレセン) 1勝馬ゆえに抽選待ちだが、前走の百日草特別で牡馬相手に食い下がったホウオウガイアが照準を定めたフェアリーSへ向け、美浦Wで元気いっぱいの動きを見せた。 初コンビとなる田辺を背に、両脇をラッジオ(5歳2勝クラス)、ナイトインロンドン(5歳3勝クラス)の古馬に挟まれる形で、3頭併せの真ん中に入りファイト。両側のプレッシャーにひるむことなく、馬なりで力強く脚を伸ばし、6F84秒9―37秒0―11秒3で同入した。 「走りが軽くて気がいい馬。前走の2000メートルは合わないだろうな、と。1600メートルの方がイメージがつく。調教では」と田辺はファーストコンタクトからマイル適性を感じ取った様子。「走りが軽いって、まあパワー型ではない感じなので、馬場のいいところを走らせたいですね」と実戦でのイメージを膨らませていた。 前走はスタート後の2コーナー手前でつまずくような形になり、落馬寸前まで体勢を崩した。その後リズムを取り戻すと、直線では馬の間を割って伸び2着。大竹師は「(直線で)仕掛けてからの脚はすごかった。最後に脚色が一緒になってしまったのは、距離かなと思いますけど」と分析。負けはしたが、瞬発力と精神面の強さを印象付けた。 2カ月の充電を経て、ここは目標の一戦。師は「中山は器用な立ち回りが求められるので、そこが課題かと思いますが、距離は良いと思います」と期待する。例年1勝馬が多く、抽選突破が第一関門の重賞だが、運を味方につけられれば、主役を演じておかしくない素質の持ち主だ。(美浦取材班)
中日スポーツ