トランプ氏「デフォルトが起これば、1929年のようになるかもしれない」…債務上限問題で早期対応の考え
【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ次期大統領は7日、政府の借入金の限度を定めた債務上限の問題を巡り、「デフォルト(債務不履行)だけは避けたい」と述べ、早期に対処する考えを示した。米フロリダ州にある自身の邸宅「マール・ア・ラーゴ」での記者会見で語った。 【写真】トランプ氏の不倫相手とされる元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさん
新たな借り入れができずにデフォルトに陥ることを防ぐには、上限の引き上げか効力停止に関する法案を成立させる必要がある。米財務省は、実際に上限に到達するのは1月14日から23日の間になるとの見通しを示している。
トランプ氏は「デフォルトが起これば、(世界恐慌が始まった)1929年のようになるかもしれない」と述べ、速やかに問題に取り組む考えを明かした。
米議会は共和党が上下両院とも過半数を占めるものの、議席数はいずれも僅差となっている。共和党内でも保守強硬派が大幅な歳出削減を求めるなど意見の対立があり、早期解決は困難な情勢となっている。