【肝臓専門医が解説】楽しく、美味しく、二日酔いを避けるお酒の飲み方
飲んだ後にできること
・コンビニに寄り道せずまっすぐ帰る。 ・水分をたっぷり摂って寝る。 ・ビタミンB群や少量の糖質を補給する。 2次会を終えて帰路につき、ちょっと飲み足りない気分になってコンビニに寄り道。ハイボール缶と乾き物を買って自宅でひとり3次会。それ、確実に余計な一杯。飲み足りないと感じるのは単なるノリ。すでに肝臓はオーバーワークなのでコンビニに寄らず帰宅して速やかに寝よう。 「寝る前にもアルコール代謝に必要な水分を必ず摂りましょう。とくにビール好きの人はたっぷりと。というのもアルコールだけでなくカリウムや水分の相乗効果で利尿作用が促されるので、他のお酒よりも脱水症状になりやすいからです」 さらに、ドリンクやサプリメントでアルコール代謝に必要なビタミンB群を補給して眠りにつけば完璧。翌日はスッキリ目覚められるはず。
それでも二日酔いになってしまったら
・スポーツドリンクを飲む。 ・入浴ではなくシャワーを浴びる。 ・迎え酒をしない。 ・ひどいときは病院で点滴を受ける手もあり。 朝起きたら思いっきり頭が重くて気分が悪い。やってしまった二日酔いの朝。まずできることは水分補給。 「スポーツドリンクはミネラル補給にもなり、若干糖質を摂った方が楽になることもあるのでおすすめ。でも、前日のつまみで塩分は足りているはずなので真水でもOKです。ちなみに迎え酒は絶対NG。脳を麻痺させるので見かけ上は楽になりますが、苦痛を先に延ばすだけです」 続いて熱いシャワーを浴びよう。血行を促すことで体内に残っているアルコール分解の助けになる。ただし、浴槽の湯に浸かるのは厳禁。発汗で脱水が進み、血液ドロドロ状態に陥ってしまう。シャワーを浴びてもひどい症状が抜けなければ、病院で点滴を打ってもらう裏技もありだ。
取材・文/石飛カノ(初出『Tarzan』No.870・2023年12月14日発売)