〈2024年9月度CM好感度ランキング〉日産の自動運転実験 「止まる」超えて「避ける」
CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年9月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日本マクドナルドが首位。自動車業類は15カ月連続でトップテンを逃した。 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2024年8月20日~9月19日に放映された全CMは2414銘柄(前月比17銘柄減)で、このうち自動車業類は59銘柄(同2銘柄減)だった。 自動車業類では三菱「デリカミニ」が通算10回目の首位を獲得し、エネオスが2位。CM総研はこれらの中から3位に入った日産自動車の企業CMに注目した。 自動運転の試験車両が、コース脇に並ぶコンテナの隙間から次々と飛び出してくる車を回避する実証実験を映すCMを中心にオンエアした。「『止まる』を超えて『避ける』技術」をコピーとした臨場感のある映像表現で先進性をアピール。視聴者からは「自動運転が進化すると、事故の減少が期待できるCM」など、同社技術への関心がうかがえる感想が目立った。 さらに眞栄田郷敦と見上愛を起用した創立90周年記念ムービーを制作、日本テレビの「24時間テレビ」で60秒CMを計4回放送した。なとりとimaseの初コラボ曲「メロドラマ」をBGMに、1950年代から現代まで時代を超えて展開するラブストーリー。ディスコなど各時代のカルチャーや当時の流行ファッション、そして「ダットサン」「ケンメリ」をはじめ歴代の日産車37車種とともに時代の変遷を表現した。 視聴者から「自分も車はかかせないものであり、若い頃を思い出した。歌も良い!」といったコメントが寄せられた。いずれのCMも50歳代男性を中心に支持を集めた。 (次回は11月8日)