中国CATL、EV用バッテリー交換ステーションの建設加速 25年は1000カ所へ
車載電池世界大手の寧徳時代(CATL)が、電気自動車(EV)のバッテリー交換事業を拡大する同社は12月18日、2025年には交換式の電池パック「Choco-SEB」 に対応するバッテリー交換ステーション1000カ所を建設する計画で、香港とマカオにも進出すると発表した。 最初の1000カ所はCATLが建設し、それに続く1万カ所は同社のエコシステムパートナーと共同で建設する計画で、最終的には3万カ所以上を目指すという。このバッテリー交換ステーションはすでに重慶市で先行導入されており、24年末までに16カ所が稼働する予定となっている。 CATLは同日、Choco-SEBの最新型「20号」と「25号」を発表した。20号はA0クラスの小型車に対応しており、リン酸鉄リチウムイオンタイプは容量42kWhで航続距離は400km、三元系リチウムイオンタイプは容量52kWhで航続距離は500km。25号はAクラスの小型車とBクラスの中型車に対応しており、リン酸鉄リチウムイオンタイプは容量56kWhで航続距離は500km、三元系リチウムイオンタイプは容量70kWhで航続距離は600kmとなっている。
月額利用料金は、20号の走行距離無制限プランが469元(約1万円)、走行距離3000km以下のプランが月額369元(約8000円)。25号はそれぞれ599元(約1万3000円)と499元(約1万1000円)となっており、多様な顧客層のニーズを満たすことができる。 CATLの曽毓群(ロビン・ゼン)会長は、中国では2030年までに、バッテリー交換ステーション、家庭用充電器、公共の充電スタンドの割合がそれぞれ3分の1になるとの見通しを示した。 *1元=約22円で計算しています。 (翻訳・36Kr Japan編集部)