「新・いい会社」ランキング マルチステークホルダーと未来を切り開く20社
続いて6位~10位の発表
6|ソニーグループ 総合スコア:77.53 自然資本:88.69 従業員:81.58 株主:67.13 サプライヤー・地域:71.03 顧客・消費者:79.24 電機メーカー。2024年3月期の連結決算売上高および金融ビジネス収入は13兆207億円(前年比18.6%増)。営業利益は1兆2088億円(同7.2%減)、純利益は9705億円(同3.5%減)。 評価ポイント|従業員の成長や多様な働き方を支える制度が充実。従業員の意識調査では、エンゲージメント関連の設問で90%が良好を示す結果に。ファミリーデーの設置や従業員の新小学校1年生の子を対象にしたランドセル贈呈など、従業員と家族を大切にする。 7|みずほフィナンシャルグループ 総合スコア:76.19 自然資本:78.24 従業員:98.19 株主:91.68 サプライヤー・地域:45.45 顧客・消費者:67.38 みずほグループ統括会社。傘下に銀行、証券、ノンバンクなど。2024年3月期の連結決算売上高は8兆7444億円(前年比51.3%増)。経常利益は9140億円(同15.7%増)、純利益は6789億円(同22.2%増)。 評価ポイント|男性社員の育児休業取得100%。男性社員の育児休業取得日数10日間以上を原則としたうえで、1カ月以上の取得を推奨。人的資本強化の取り組みが自社のパーパス実現にどう関わるかを可視化した「人的資本インパクトパス」を開示している。 8|ZOZO 総合スコア:75.96 自然資本:76.65 従業員:86.31 株主:94.20 サプライヤー・地域:58.01 顧客・消費者:64.62 衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営。2024年3月期の連結決算売上高は1970億円(前年比7.4%増)。営業利益は600億円(同6.5%増)、純利益は443億円(同12.2%増)。 評価ポイント|2023年度は商品取扱高、営業利益ともに過去最高。ROEは23年3月期実績60.1%、24年3月期55.0%と高い水準で推移。日経500種平均株価採用企業におけるROEは2年連続首位。配当性向70.2%など株主利益還元の高さが高スコアにつながった。 9|セイコーエプソン 総合スコア:75.43 自然資本:84.06 従業員:81.68 株主:76.27 サプライヤー・地域:66.73 顧客・消費者:68.43 プリンタをはじめとする情報・通信機器大手。2024年3月期の連結決算売上高は1兆3139億円(前年比1.2%減)。営業利益は575億円(同40.7%減)、純利益は526億円(同29.9%減)。 評価ポイント|2022年度から外部比較可能な従業員エンゲージメントサーベイを実施し、主な結果と改善目標や施策を公表。22年10月より時間単位年休制度を導入し、23年3月にはフレックスタイム制におけるコアタイムを廃止するなど柔軟な働き方を推進。 10|ファナック 総合スコア:75.21 自然資本:77.33 従業員:72.39 株主:82.88 サプライヤー・地域:65.29 顧客・消費者:78.18 工作機械用NC(数値制御)装置でトップシェアを誇る。2024年3月期の連結決算売上高は7952億円(前年比6.7%減)。営業利益は1419億円(同25.8%減)、純利益は1331億円(同21.9%減)。 評価ポイント|2019年度から4期連続で売上高・純利益・ROEが伸長。23年3月期は売上高が過去最高を記録。連結配当性向60%を基本とする。企業の資金調達に伴う資本コストの的確な把握に努め、5年平均のエクイティ・スプレッドをプラスにすることを目指す。