「ソウルの中心に巨大な国旗掲揚台」はいかがなものか…韓国で高まる批判「過度な愛国主義」
【07月12日 KOREA WAVE】ソウル市が光化門広場を「国家象徴空間」として整備し、高さ100メートルの「太極旗掲揚台」を設置すると明らかにしたことに対し、批判がくすぶっている。オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は「説明が足りなかった。近いうちに直接説明をする」と述べており、「国家象徴空間」関連のソウル市の計画が修正、あるいは撤回されるか関心が集まる。 ソウル市は先月25日、110億ウォン(1ウォン=約0.11円)の予算を投入して光化門広場を「国家象徴空間」に整備するため、広場に太極旗掲揚台とメディアファサードを設置すると発表した。整備完了は2026年で、太極旗掲揚台とともに永遠の愛国と不滅を象徴する「消えない炎」も設置する。 しかしソウル市がこのような発表をするやいなや「過度な愛国主義」「予算浪費」などの批判が続いた。 ある市民は、ソウル市の政策提案サイト「想像通りのソウル」で「過去の独裁政権時代に見られた過度な国家主義の象徴物を連想させる。光化門広場が国家主義に偏らず、すべての市民が自由に利用できる開かれた空間であることを願う」と伝えた。また「ソウル市は計画を直ちに撤回し、市民との十分なコミュニケーションを通じて光化門広場の未来を再考しなければならない」と強調した。 先月26日に掲載されたこの書き込みは、9日時点で再生回数2000回を超えた。市民の共感も407件を越え、ソウル市担当部署はこれに対する回答を出さなければならない。このほか、当該サイトにはソウル市の今回の計画に反対する書き込みがいくつも掲載されている。 ソウル市議会でも反対意見が出た。先月28日、ソウル市議会定例会でソウル市のパク・ユジン議員(共に民主党)は「ソウル市が光化門広場に110億ウォンをかけて太極旗を立てようとしたのに、議会と事前議論が全くなかった」として過度な予算だと指摘した。 ソウル市教育監のチョ・ヒヨン氏もやはり「古い国粋主義だ。未来世代のための教育という立場でソウル市がこれを再考することを願う」と伝えた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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