韓国銀行の基準金利引き下げ…3年2カ月で「引き上げサイクル」終了
【10月11日 KOREA WAVE】韓国銀行金融通貨委員会が基準金利を年3.5%から3.25%に引き下げた。13回続いた基準金利の据え置きは1年9カ月で終止符を打った。 今回の決定は、物価上昇率が1%台を記録し、安定した状況が強化された一方で、長期間回復しない内需の低迷を考慮したものとみられる。 また、基準金利引き下げを遅らせていた首都圏の住宅価格上昇や家計債務の増加が鈍化したことも、今回の引き下げに影響を与えたと解釈されている。 韓国銀行は2021年8月(0.5%→0.75%)を手始めに、基準金利引き上げサイクルを開始した。この間、2度の「ビッグステップ」(0.5ポイントの引き上げ)を含む10回引き上げ、基準金利を年3.5%まで運用してきた。 今回の基準金利引き下げは、市場の予想と一致する。最近、MONEYTODAYが専門家10人を対象にした調査では、7人が金利引き下げを予測していた。 新栄証券のチョ・ヨング研究員は「先月、物価上昇率が1.6%まで鈍化し、物価安定が強化された。FRB(連邦準備制度理事会)も年内に2度、追加で金利を引き下げる見込みだ。家計債務増加の鈍化など総合的に金利引き下げの名分と環境が整っている」と述べた。 一方、年内にさらなる金利引き下げはないとの見通しが優勢だ。ほとんどの専門家は、韓銀が年内に金利引き下げを始めた後、速やかにペースを調整するだろうと予測している。 チョ研究員は「10月の引き下げ以降、連続的な引き下げの可能性はほとんどない。今後、2回の会議で金融安定に関するデータを確認し、来年2月ごろに2度目の引き下げに踏み切る可能性がある」と予測している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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