忘れないで!【猪苗代湖ボート事故】利用“禁止”区域ではない場所で“浮かんでいた”だけなのに、「そんな“場所”に 浮いていた方が“悪い”」と 非難されて 心を痛める 被害者家族
「轢かれるような場所に浮いていた」という非難は正しいのか?
3年半前の 2020年9月6日、家族で福島県の猪苗代湖に遊びに来ていた、当時8歳の豊田瑛大(えいた)君が、福島県いわき市の 元会社役員・佐藤 剛被告(当時 45歳)が操縦する 大型のプレジャーボートに轢かれて死亡。 瑛大君の近くにいた母親も一緒にボートに轢かれ、両足の膝から下を切断する大怪我を負った「猪苗代湖ボート事故」のニュースのコメント欄などを見ると、「そんな危ない場所で、子どもを浮かせていた親が悪い」といった書き込みが見られる。 これについて、実際にその場所が「浮いていては いけない場所」だったのかということを検証したい。 結論からいえば、瑛大君のいた場所は「浮いていても、問題のない場所」であった。
瑛大君たちが浮いていたのは、「船舶が徐行すべき区域内」
事故のあった中田浜は、岸から300メートル先が船舶航行区域で、そこまではボートが徐行するよう、地元自治体等で構成される「猪苗代湖水面利活用基本計画推進協議会」が決めたルールがある。 「4人は“ボートが徐行すべき区域”にいた。ボート側が注意する必要があった」と、被害者側の弁護士は語っている。 それなのに、佐藤被告が操縦する船は、陸側から猛スピードで走ってきて瑛太君を轢き、事故後、速度を落とさずに通過したという。 「ボートが、“徐行すべき”場所」にいたのに、轢かれたのだ。
佐藤被告が「キチンと確認して操縦」していれば、防げる事故だった
運輸安全委員会から出された85ページにもおよぶ「船舶事故調査報告書」によると、事故原因として考えられる要因は大きく2つある。 ひとつは、佐藤被告が「ブイ付近にいた、瑛大君たちに気が付かなかった」こと。 報告書によると、ボートを操縦していた佐藤被告は、事故直前、一緒に行動していた別のボートを追い越そうと、スピードを上げたという。 ちなみに、一緒に行動していたボートは、湖面に浮かぶ瑛大君たちを視認している。 佐藤被告は、瑛太君らがいた場所には人がいないと思い込み、適切な見張りを行っていない。 「思い込み」と「安全確認不足」で操縦していたと言わざるを得ない状況だ。自動車なら、完全に「安全運転義務違反」である。 事故当時の天気は晴れ、中田浜の湖面の状態は波の高さが0.15~0.2メートルで、内浜はさざ波程度だったので、水面の見通しも良かったはずだ。 佐藤被告の操船していたプレジャーボートは、加速する過程でフロントが上がり、水面の視認性は悪くなるタイプの艇である。 しかし、一緒に走っていたほかのボートからは瑛太君たちが見えていたのだから、佐藤被告が “徐行速度”で走り、前方を確認していれば、浮いている人が見えたはずである。
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