「ともに路面電車がある」札幌の姉妹都市・米ポートランドを知るセミナー
【北海道・札幌】札幌市の姉妹都市であるアメリカのポートランドについて知るセミナーがこのほど、札幌市の国際交流拠点「札幌国際プラザ」(札幌市中央区)で開かれました。ポートランド在住の「食文化案内人」レッド・ギレンさんが、ビール文化から路面電車まで街の魅力を語りました。 【写真】絵本を通じた国際交流……在札幌米国領事が英語で読み聞かせ
半世紀以上にわたる交流の歴史
アメリカ・オレゴン州最大の都市ポートランドは、札幌市にとって初めての姉妹都市です。姉妹都市提携を結んだのは1959(昭和34)年ですから、すでに55年以上が経過しています。 札幌とポートランドの共通点は、開拓者によって開かれた都市で風土が似ていること(ほぼ同緯度に位置)です。そして、札幌がアメリカ人の協力によって発展したこともあり、協定を結ぶことになりました。 今回のセミナーは「ポートランド・札幌姉妹都市協会」の尽力により実現。講師を務めたのはポートランド在住のレッド・ギレンさん。8年ほど日本で生活していた経験があり、今回が20年ぶりの来札ということで「姉妹都市の札幌に再びやって来られて嬉しいです」という一言からセミナーはスタートしました。 まずは自己紹介。「ビールが大好き」とフランクなトークからスタートし、「オ州酒ブログ」という日本語のブログを開設していることを紹介。「自分自身、取材をすることでポートランドについて詳しくなりましたし、日本の方と情報をシェアすることも楽しいです」と語るギレンさんは、現在ポートランドのビールカルチャーを紹介するツアーガイドをしています。
およそ100人の参加者が集合、その3分の1ほどの方がポートランドを訪れたことがあるということで、アットホームな空気の中セミナーは進んでいきました。 ギレンさんはポートランドの特徴として、「街づくりをしっかり行ったことで、30年間で街並みが大きく変化したこと」「比較的物価が安いので住みやすい」「自然が多い」「札幌と同じく路面電車があり、エコにも力を入れている」「職人意識が強い」などを挙げ、毎週300人が移住してくる「全米で一番住みたい街」なんだそう。(ちなみにギレンさん自身も、8年前にサンフランシスコからポートランドに移住しています)