『桃太郎電鉄』誕生35周年 「世界の地理に詳しい国民に」最新作に込めた制作者の願い
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1988年に発売された家庭用ゲーム機・ファミリーコンピュータ用ソフト『桃太郎電鉄』が35周年を迎え、世界を舞台にしたシリーズ最新作が登場。ゲーム監督に開発のきっかけや、世界マップ作りの難しさなどを伺いました。 【画像】『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』
“桃鉄”の愛称で親しまれている『桃太郎電鉄』。その最新作、Nintendo Switch用ソフト『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』が、11月16日に登場しました。 桃鉄は、プレーヤーが会社の社長となり、各地を巡って物件を買い集め、総資産ナンバーワンを目指す、すごろくゲームです。
■最新作“桃鉄ワールド”、開発のきっかけは?
これまでの桃鉄シリーズは、日本をメインにしたゲームでしたが、本作はタイトルの通り、世界が舞台となっています。 最新作を開発したきっかけについてゲーム監督の桝田省治さんは、「桃太郎電鉄のシリーズは、原則的には日本国内でしか売れていない。このゲームシステムは、汎用性(はんようせい)が非常に高いから、世界の市場に出してもいけるのではないかと、結構、昔から(桃鉄世界版の)話があって、(前作)“令和版の桃鉄”がかなり売れたので、いまが世界版を出すチャンスではと思った」と明かしました。 2020年11月に発売された『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』は、累計出荷本数が400万本(2023年7月20日時点)を記録。発売からすぐに、本作の企画に着手したそうです。
■移動手段は飛行機がメインに
今回の桃鉄で、大きく変わったのが移動手段です。これまでは、フィールドが日本だったので、鉄道メインで移動していました。 そのため、制作初期段階で桝田さんは、「海の上にも線路を敷いちゃえと言っていたんですよ。桃太郎“電鉄”だから」と、提案していたそうです。ところが、シリーズの生みの親で本作の制作総指揮を担当した、さくまあきらさんから、「せっかく、ワールドなんだから世界規模、マップが地球というのを、ビジュアル的に、直感的に訴えるには、(鉄道を)飛行機に変えて」と、桃鉄の生みの親であるさくまさんとの制作秘話を明かしました。 飛行機が主体となった桃鉄ワールドですが、陸地を短く移動するときには、鉄道のビジュアルになっています。