『桃太郎電鉄』誕生35周年 「世界の地理に詳しい国民に」最新作に込めた制作者の願い
■世界をマップにすることの難しさ
世界をマップにする上で、「なんで、こんなに地球は海がいっぱいで、マスが置けないところが多いんだ。ヨーロッパは、こんなに狭いのに、なんでこんなに国や地域がいっぱいあるんだ」と、様々な難しい課題に直面したと言います。
そのため、桝田さんらは本物の都市の位置などをなぞりながらマップを制作。「ゲームとして快適な、(目的地が)遠いから、その分たくさんマスがあると移動するのに大変。(プレーヤーが)違和感なく、“いつもの桃鉄だね。(マップが)地球になって、知らない都市がたくさんあるけど、快適に動けるし”と、思ってもらえたなら、僕らの苦労が報われているということです」と、シリーズ初のワールドマップのできばえに自信を見せました。
■ゲームを通じて伝えたい願い
最後に、桃鉄ワールドを通じて桝田さんは、「オリンピックを見て、大抵の国や地域を知らないから、日本の子供たちが、“桃鉄で行ったことある”と、言ってくれるだけでも。日本の子供たちの100人に1人が言えたとしたら、世界で一番“世界の地理に詳しい”国民になるはずだから将来的に、そのへんは目標にしました」と、子供たちに伝えたい願いを明かしました。