菅田将暉が驚いた黒沢清監督の独特な演出 参考にしたのはアラン・ドロンの犯罪映画
プライベートではミア・ゴス主演の『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2023)といった毒のあるサスペンスが大好きだという。本作のクライマックスで、スマホを手にした吉井が口にするひと言に思わず吹き出したことを伝えると、「あのシーンで笑ってもらえると、うれしいですね」と笑顔。菅田と黒沢監督がタッグを組んだことで、独特のブラックな味わいの映画に仕上がった。なお、本作は先ごろ行われた第81回ベネチア国際映画祭でのワールドプレミア上映(アウト・オブ・コンペティション)でスタンディング・オベーションが巻き起こり、第49回トロント国際映画祭の「センターピース部門」(※国際映画祭で高い評価を受けた作品や、才能あふれる監督のプレミア作品、巨匠の最新作などを紹介する部門)にも出品されている。(取材・文:長野辰次)
ヘアメイク:AZUMA(M-rep by MONDO artist-group) スタイリスト:KEITA IZUKA