ミスチルとコラボも!話題の姉妹ユニット「チャラン・ポ・ランタン」
演じることと歌うことってどうですか?
──そういえば、この前ドラマデビュー(「毒島ゆり子のせきらら日記」)も。 もも:はい、そうなんです。小さい頃からよく演劇、ミュージカル、サーカスに連れていってもらっていて舞台を見るのがずっと好きなんです。去年、小春さんがミスチルさんのツアー(Mr.Children Hall Tour 2016 虹)に参加するのと同じタイミングで私もドラマに出演させてもらって演技する機会があって、その流れで3月に中野のMOMOっていう劇場で一人芝居を(チャラン・ポ・ランタンもものひとり芝居「あのさ、生まれ変わったら」)。 ──MOMOっていう劇場でももちゃんが一人芝居、すごいですね。一人で全部、セリフもずっとしゃべらないと。 小春:そう。でもチャラン・ポ・ランタンのライブで曲と曲の間で演技というかお話を交えてというのがあって、それは歌メインでお話がサブ、それが逆転したみたいなのを一人芝居ではやるのではなかろうか(笑) もも:脚本は小春さんにお願いしてるんです。 ──演じることと歌うことってどうですか? もも:そんなに離れている感じはしていないです。チャラン・ポ・ランタンの曲も物語というかストーリーがあり、シアトリカルな感じやショー的な感じなので。楽しいです。1週間で9公演、けっこうたいへんですよね、あはははは。緊張するでしょうね。でも楽しみです。
「Mr.Childrenの人たちに誘われてツアーに」
──これまでを振り返ってそれぞれ一番印象的だったことなどを教えていただけますか。 小春:そうですね、私自身はMr.Childrenの人たちに誘われてツアーに出たことですかね。 ──それすごいですよね。最初のきっかけというのは? 小春:桜井(和寿)さんがトイレに入ったときに置いてあった雑誌のレビューにチャラン・ポ・ランタンがあって、YouTubeの動画や音楽を聴いていてくださっていたみたいで、Mr.Childrenが去年、ツアーをアコースティックバージョン編成でやろうということになったときに、「チャラン・ポ・ランタンの、あのアコーディオンの子いたな」と思い出してくださって、連絡をいただきました。 ──そのときは? 小春:ああそうですかって感じですね。実感わかなかったんです。最初はミスチルっていう略の別のバンドだったりするのかなと。実際に会ってみないと、ほんとなのかよくわかんないねって。ももさんは、ぎゃーぎゃー言ってた気がしたんですけどね(笑) もも:びっくりでしたから。ドッキリにしては話が大きすぎて、雲の上の存在すぎていい反応ができないみたいな。それと雑誌のレビューとか読むんだねっていう…… 小春:そうですね。いろいろ調べたり、日々音楽を探している人なんだなって思いました。実際ツアーをやり始めた時点で初めて実感したというか、初日が一番緊張しましたね。楽しかったですけどね。ふだんチャラン・ポ・ランタンでやっていることと全く違うことをやっていたので違う楽器を弾いている気持ちでした。チャラン・ポ・ランタンでやっているのはバンドでいうギター、ベーシックな部分ですが、それとまた違ったアプローチをアコーディオンでできることに、新しく気づくみたいなツアーでした。 もも:チャラン・ポ・ランタンでは作詞・作曲は小春さんで、それを私が歌うので、自分から生まれているものを演奏しているからこそ自分の中でイメージしているものを表現してきたと思うのですが、ツアーは客席で見ていてもチャランポの時と全然違う音が出てるなって。自分の中にはないフレーズや曲をやることで新しい発見もたくさんあったんじゃないかなって思いました。 ──そのあたりが今後のチャラン・ポ・ランタンにいい形で影響してくるのでは? もも:そうですね。今回のアルバム「トリトメナシ」の「かなしみ」という曲はそういう出会いがあったからこそできた曲だと思っています。 小春:ミスチルがよくどこの馬の骨かわからないプレーヤーを呼んでくれたなと思いますね。そこがすごいなと思います。メンバーの皆さんが「かなしみ」という曲を「ほんとに好きなんだ」って言ってくださったのが一番印象に残っています。 ──「かなしみ」ができたきっかけはももちゃんだとか? もも:ツアーの初日を見させていただいて、ミスチルのライブを生で見たのは初めてだったんですけど、バンドがカッコいいなあと感動して。桜井さんがもちろん素晴らしいんですけど、「ヒカリエノアトリエ」で歌える桜井さんいいな、うらやましいなと素直に思って、私もあのバンドと歌いたいって小春さんに言って。それで小春さんに曲を書いてもらって、その曲をミスチルのメンバーさんが気に入ってくださって……という。「かなしみ」という曲があったからコラボが実現したという感じです。