太宰府天満宮で「鬼すべ神事」 炎と煙で災い払い無病息災と開運を願う 福岡県
テレビ西日本
炎と煙で災いを払い福を招く神事「鬼すべ」が、7日夜、福岡県太宰府市の太宰府天満宮で行われました。 約1000年前に始まったとされる伝統の火祭り「鬼すべ」。 お堂に立てこもる鬼を炎と煙で追い払い、1年間の無病息災と開運を願う神事です。
約300人の氏子が鬼を退治する「燻手(すべて)」と鬼を守る「鬼警固(おにけいご)」に分かれ、激しい攻防を繰り広げます。
お堂の前に積まれたわらや松葉に火が放たれると、一気に燃え上がる炎。 「燻手」が立てこもる鬼を追い出そうと、大きなうちわでお堂に煙を送り込みます。
鬼を守る「鬼警固」は、煙を外に出そうと必死にお堂の壁を打ち破りますが、結局耐えきれなくなった鬼がいぶし出されて退治され、勇壮な火祭りは幕を下ろしました。 ◆訪れた人 「わらを燃やして煙を出すところがびっくりしました」
燃え残ったお堂の板壁は「火除けのお守り」として訪れた人たちが持ち帰っていました。
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