忙しいからこそ「自分の健康に気を配って」Appleヘルスケア担当副社長が語る、スマートウオッチ健康管理のススメ
Appleのヘルスケア担当副社長として、Apple Watchの機能の開発などを手がけるサンブル・デサイ医学博士が、2月に就任後初めて来日しました。日本の文化を体験し、ユーザーの声を直接聞きとったというデサイ氏。医師であり、3人の子の母でもある彼女に、日本の女性の健康管理のあり方について聞きました。
■医師からIT大手へ…デジタル技術でヘルスケアを
「3日間の日本滞在中、30分だけであれば時間を確保できる」。過密なスケジュールの合間を縫って、日本テレビのインタビューに応じたAppleのサンブル・デサイ副社長。元々は医師としてのキャリアを積んでいましたが、2017年、Appleに入社することを決めました。 Appleヘルスケア担当副社長 サンブル・デサイ氏 「昔から、どうやったら多くの人たちを助けられるだろうという意識を持っていて、スタンフォード大学では、ヘルスケア分野にデジタル技術を活用することに取り組んでいました。その中で、Appleの人たちと出会う機会がありました。多くのユーザーに対して、よりよいヘルスケアのための洞察を提供することができるという点に感銘を受け、それができる機会に好奇心を抱きました」 入社後は、「生理周期の記録アプリ」「心電図アプリ」「マインドフルネスアプリ」「睡眠記録」など、ヘルスケアに関する機能を開発するチームを率いてきました。
■医師として、母として…「自分自身に気を配れなかったら、他の人の面倒を見ることはできない」
輝かしい経歴をもつ彼女。仕事を離れれば3人の子どもを持つ母です。副社長・医師・母という3つの経験から、Appleの女性向けヘルスケア機能の開発では、「女性が自分自身の健康に気を配れるようになること」を目指しているといいます。 Appleヘルスケア担当副社長 サンブル・デサイ氏 「私自身、3人の子供の母親です。親の体調が良くないので介護もしていますが、同時にフルタイムでも働いています。ですから、私も含めた家族全員が、それぞれ自分の健康を気に掛けることができるようにすることがとても重要だと思っています。Apple Watchの機能が助けになっていることを実感していますし、健康のデータが良くなっているのをみて、満足感も得ています。家族の面倒をみるのにとても忙しいので、自分が十分に健康であることを確認したいんです。もし自分自身に気を配れなかったら、他の人の面倒を見ることはできないでしょう。特に女性向けの機能については、そういったことをかなり考慮しながら、開発にいそしんでいます」