忙しいからこそ「自分の健康に気を配って」Appleヘルスケア担当副社長が語る、スマートウオッチ健康管理のススメ
■せわしない日々だからこそ、スマートウオッチなどで日々の健康の記録を
多忙な日々を送るデサイ副社長。そんな彼女の目から見ても、日本の女性たちは非常に多くの人たちに気配りしているのがわかるといいます。 Appleヘルスケア担当副社長 サンブル・デサイ氏 「日本人女性は、他の国々と同じくでもあるのですが、まわりの多くの人たちの面倒を見ていることが見てとれます。そういった女性たちを、弊社がケアしたいと考えています。そのための機能のひとつが、生理の周期記録アプリです。生理周期や、それに伴う症状をユーザーは記録することができます。また、Apple Watchが持つ、手首の皮膚温の計測機能を使って、過去の排卵日の推定もできます。さらに、生理の周期のずれもわかります。生理のパターンに変化があったときは、追加的なサポートを受けるよう通知します。ユーザーの生理周期に特化した機能ですが、それ以外にも、心と体の健康についても考えています。ユーザーが今感じたことを記録することで、その瞬間に立ち返り、自分の感情を理解することで、幸福感(ウェルビーイング)をより高めることができます」 デサイ氏は、日々の健康に関する記録を見返すことで、「長期的に自分の健康状態を良くしていくことにつながる。より人生を健康的に過ごせる」と、データの重要性を強調しました。
■病院でも広がる、スマートウオッチのデータ活用
Apple Watchなどのスマートウオッチの持つヘルスケア関連機能は、病院での診察などでも活用され、いまや「スマートウオッチ外来」が設置されるまでに。聖路加国際病院・女性総合診療部の横田祐子医師に、スマートウオッチのデータの活用方法を聞きました。 聖路加国際病院 横田祐子医師 「スマートウオッチの外来は、循環器領域で広がっていると思います。心電図の記録はすごく短時間のものなので、不整脈などの検出が難しいことがある。スマートウオッチで24時間のモニタリングをしていると、短時間では計測できない不整脈などが見つかることがあり、それらが診断と治療に役立つと言われています」 また、毎朝測るのが面倒な基礎体温も、スマートウオッチで皮膚温のデータを蓄積することで、診療がスムーズに進められると言います。ただ、皮膚温を計測するには、夜寝ている間にもスマートウオッチを着用する必要があります。やや抵抗がある人もいると思いますが、どうすればよいのでしょうか。 聖路加国際病院 横田祐子医師 「着用を必ずしも長期間続ける必要はないとおもいます。例えば2か月程度の短期間でも、皮膚温の推移は十分に参考になります。スマートウォッチの利用は個人の健康管理をサポートするものなので、ストレスのない範囲で有効活用するのがいいと思います」