テルジッチ前監督が中継番組でレアル・マドリー戦大敗を分析…古巣ドルトムントは「非常に戸惑っている」と独紙
ボルシア・ドルトムントは、先日チャンピオンズリーグ(CL)レアル・マドリー戦の中継で試合を分析したエディン・テルジッチ前監督のコメントに不快感を覚えているようだ。ドイツ紙『ビルト』が報じている。 ドルトムントは22日に敵地にてCLリーグフェーズ第3節で昨季王者レアル・マドリーと対戦。前半2点のリードを奪うも、後半にはFWヴィニシウス・ジュニオールのハットトリックなどで5失点を献上。後半早々に守備を固める作戦に出たヌリ・シャヒン監督は大きな批判を浴びる結果となってしまった。 この昨季CLファイナルの再戦をドイツで中継した『Amazon Prime』は、今夏にドルトムント指揮官を退任したテルジッチ前監督をエキスパートとして迎えている。そして、そのテルジッチ氏は古巣のプレーについて「カギは長いポゼッションのフェーズによってスタジアムを静まらせることで、それが後半にはあまり見られなかった」などとコメント。「(相手は)守りを好まないことが見られた。レアルは攻撃においても守備においても驚くことは何もしていない」と言い切り、遠回しにドルトムントのパフォーマンスに苦言を呈している。 『ビルト』によると、ドルトムントはテルジッチ氏のコメントに「非常に戸惑っている」とのこと。ドルトムントの指揮を執っていたころは「メディアへの対応を避け、被害者役すら演じることも多かった。それに、ネガティブな報道をするメディアを度々批判していた」同氏が、数カ月後にはメディア側で自身の後任の下でのサッカーを分析する姿に矛盾を感じているという。 なお、同紙は退団の様子がまだ記憶に新しいテルジッチ氏を起用した『Amazon Prime』の判断については特に問題視せず。「ドルトムントを去ってから初めてテレビに姿を見せた」としか言及しなかった。