国学院大の大黒柱・平林清澄 仲間からの〝ライバル視〟が刺激に「常にお尻に火」
大学駅伝3冠に王手をかける国学院大の主将・平林清澄(4年)は、闘志むき出しの仲間たちから刺激を受けている。 2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高記録&日本学生記録をマークしたエースは、10月の出雲駅伝でアンカーとして5年ぶり2度目の優勝に導いた。11月の全日本大学駅伝では各校のエースが集う7区を区間2位タイで駆け抜けて初優勝に貢献。大黒柱として君臨しているが、チーム内に〝平林頼み〟の気配は微塵もない。 平林と同級生の山本歩夢(4年)が「平林だけと思われたくないというのはみんなが思っている」と明かすように、各選手が平林をライバル視。後輩たちも同様で上原琉翔(3年)は「今年のチームは若い子たちが全員平林さんを倒す気持ちで練習に取り組んでいる」とニヤリ。全員が平林超えを目指して鍛錬を積んでいるのだ。 そんな仲間たちの姿勢を平林も歓迎している。27日には都内で行われたアディダス社のイベントに出席し「特に今年は常に首に鎌をかけられているような、恐怖心を抱きながら、常にお尻に火をつけられているような感覚。僕もさらに高みを目指して練習できている」と相乗効果を指摘。最終決戦となる来年1月の箱根駅伝に向けて「もう一度ちゃんと歴史を変える挑戦を、一戦必勝の合言葉のもと、しっかりと勝ちにいきたい」と意気込むエースは、頼れる仲間たちと悲願達成を狙う。
中西崇太