「リチウム・トライアングル」 チリ政府が増産計画を発表
サンティアゴ、チリ、3月28日 (AP) ― リチウムの世界的な消費量が増加の一途をたどる中で、チリ政府は3月26日、充電式電池の製造に必要な貴重な資源のひとつであるリチウムを、政府主導の民間合弁事業で増産する計画を発表した。 今回の発表は、世界的なリチウム生産量の急増と、短期的な供給過剰によるプロセスの大幅な低下を受けたもの。 リチウムは、気候変動との世界的な戦いで重要な役割を担っており、電気自動車のバッテリーや、太陽エネルギーや風力エネルギーなどに使用されている。 チリはアルゼンチン、ボリビアとともに「リチウム・トライアングル」と呼ばれ、各国政府が1兆ドル規模の産業を期待している地域だ。 チリ財務長官は、南米諸国が今後10年間でリチウム生産を70%拡大できると推定している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)