兵庫女児刺傷事件には入念な計画があった 下見に数カ月、防カメの位置は把握と容疑者
兵庫県たつの市で平成18年、小学4年の女児が刃物で刺されて重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)が「事件の数カ月前から現場周辺を複数回下見し、事前に防犯カメラの位置を把握していた」という趣旨の供述をしていることが22日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警は計画的な犯行だったとみて、当時の状況を調べている。 勝田容疑者が、防犯カメラを避けて行動したなどと説明していることも判明。実際には現場付近のカメラ1台に逃走する人物の後ろ姿が写っていたが、勝田容疑者はカメラの前を通ったことに気付いていたという。 勝田容疑者は18年9月28日午後6時20分ごろ、たつの市新宮町新宮の路上で、学習塾から帰宅途中だった小学4年の女児の胸や腹を複数回、刃物のようなもので刺し、殺害しようとしたとして逮捕された。 捜査関係者によると、勝田容疑者は当時住んでいた同県加古川市から離れており、人通りは少ないが女児が集まる場所として、たつの市の現場を選択。数カ月前から複数回にわたる下見で防犯カメラの位置などを把握した上で、当日は事件の約3時間前から現場周辺で女児を物色していたと説明している。 犯行後、急いで逃走する中で、カメラのある場所を通ったが、そのことに自身でも気付いていたという。