南米ボリビアで琉球王朝を再現「絵巻行列」 移民1世ら「感動して涙が」 コロニア・オキナワで豊年祭
ボリビア・オキナワ移住地のコロニア・オキナワ入植70周年を記念した第25回豊年祭(第1地域主催)がこのほど、地域公民館広場で行われた。三線愛好会とオキナワ第一日ボ学校、第1青年らの三線演奏で幕開けし、ボリビア人の民族ダンス、婦人会の手踊り、琉球國祭り太鼓ボリビア支部のエイサーなどが披露された。 【動画あり】400人が国際通りで華やかに「絵巻行列」 沖縄
今年は入植70周年を記念して、ボリビア琉球舞踊団と第1青年、第2青年、第3青年会による「琉球王国絵巻行列」が披露された。ドラをもった役人を先頭に旗が続き、御轎(うちゅう)と呼ばれるみこしに乗った国王と王妃、琉球舞踊団らが琉球王朝時代の華やかな様子を再現し、多くの観客を魅了した。 その後、オキナワ第1日ボ学校、ヌエバエスペランサ学校、青年会、昇龍エイサー武士道、琉球舞踊団の総勢58人による「ダイナミック琉球」が披露された。琉球舞踊、空手、エイサー、手踊りなど沖縄文化を盛り込んだ演舞に大きな拍手が送られた。 1世の高齢者らは「70年の歴史の中で国王・王妃を見たのは初めて。感動して涙が流れた」と話した。若い世代も「太陽が落ち始めた瞬間と絵巻行列の感じが相まって感動した。毎年同じようなパターンだった豊年祭に新しい風を吹かせてくれた」と喜びを声にした。 フィナーレでは、16年ぶりに二つの旗頭が上がった。「大志」と移住地の豊作を願い今回新しく制作された「五穀豊穣(ほうじょう)」の旗頭がひときわ迫力を増した。来場者が入り交じったカチャーシーで盛り上がり、夜空に花火が打ち上げられると歓声が湧き起こった。
(安里三奈美通信員)
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