【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】いよいよ真打ちの峰竜太が登場
<18日・住之江ボート・2日目> 【ボート王国 九州・山口!】 九州の大エースであり、郷土勢では唯一の2nd組でもある峰竜太がいよいよ登場する。「今年は弟子もいっぱい来ているし、彼らが何かを感じて次への意欲を沸かせるためにも目の前でグランプリを取りたい」。九州勢としては〝艇王〟として時代を作った植木通彦さん以来となるグランプリ3回目のVへ、闘志はこれでもかというほどに満タンになっている。 【ボートレース】2025年度のグレードレース日程を発表/福岡周年は4月に開催 昨年が2年ぶりのグランプリだった峰だが、元々が2ndの常連で、2ndスタートの恩恵を知り尽くす。1st組がレースでしのぎを削る中、レースのない2日間を余すことなく有効活用。エンジン本体を何度も分解しては整備を繰り返して、手にした36号機とじっくり向き合った。 「いろいろ整備をしてきたけど、やってきたこと全部に正解が出ている。本当に素性のいいエンジンとか、松井繁さんや瓜生正義さんのように中間整備で化けたエンジンとは底力が違うけど、グランプリを走れるレベルにはなっている」 やるべきことは全てやり、人事は尽くしきった。自らが望む最高の天命を受け取るべく、全身全霊を懸けてボート界最高峰の戦いに挑む。
1stからの2nd進出を目指した瓜生正義、西山貴浩、宮地元輝、定松勇樹の4人で、唯一生き残ったのが定松。グランプリ初出場にして、第一段階突破を決めた。「枠番抽選で6枠を引いた時は厳しいと思ったけど、めちゃくちゃうれしい」。レース後には喜びを爆発させたが、1st2戦目の12Rのレース運びはグランプリの〝新人〟とは思えぬ落ち着きぶりだった。 「松井さんが転覆したのが見えたけど、しっかり冷静にターンができました。初戦とは違ってだいぶ落ち着いて、地に足がついてきました」 これで師匠の峰が待つ2nd入り。ボート界最高峰の舞台で、憧れの師匠と戦うことができる。「ずっと思い描いていた舞台で、自分がその中にいる。もう夢のようです。でも、ここまで来たら走るだけじゃ面白くない。走るからにはチャンスはあるので、優勝したいです」。デビュー時から将来を嘱望された九州が誇る逸材が、さらに加速度を上げてまだ見ぬステージに突入する。
西山貴浩は、最終第2戦で3着。2着なら2nd進出の可能性があっただけに、ガックリ肩を落とした。ただ、この敗戦で明確な目標ができたのも事実。「やっぱりグランプリを勝とうと思ったら、ベスト6入りして2ndスタートにしなければダメ。来年はそこを目標にしていきます」。まだ今節は終わっていない。トライアルで得た大量ポイントを携えて臨むシリーズ戦は戦線をリードする立場。SG初Vに向けて新たなスタートを切る。