【センバツ4強分析】快進撃を続ける中央学院は打率6割の1番青木と投手3本柱がキーマン!県勢初優勝を狙う!
第96回選抜高等学校野球大会も30日に準決勝、31日に決勝戦が行われる。 甲子園初勝利から準決勝まで駆け上がった中央学院は、第2試合に登場し、報徳学園と対戦する。 【一覧】中央学院 ベンチ入り選手 新基準バットで多くの学校が打撃に苦しむ中、ここまで3試合のチーム打率.317、19得点は、準決勝進出チームの中で1位だ。
■データ・勝ち上がり
総得点 19 総失点 8 チーム打率.317 1回戦 耐久 7-1 2回戦 宇治山田商 7-6 準々決勝 青森山田 5-2
■今大会打率6割の1番青木勝吾に注目!
打撃の中心は1番・青木 勝吾外野手。ここまで10打数6安打5長打7打点2盗塁と大当たり。迷いのないフルスイングができており、新基準バットに関係なく長打を飛ばすことができている。青木が出塁し、そして勝負どころでも打つことができれば一気にチームが乗る。準決勝でも要注目の打者だ。 ほかにも3番水嶋 悠外野手(3年)、4番中村 研心外野手(3年)、5番颯佐 心汰内野手(3年)の3人に注目。それ以外の打者たちもしぶとい打撃を見せ、走塁技術も非常に高い。 関東5枠目に選出された理由としては、関東大会準々決勝で健大高崎の佐藤 龍月投手(2年)から11安打を記録した打撃だった。その打撃力をセンバツで思う存分発揮している。
■秋から成長を見せる蔵並、颯佐、臼井の3本柱!粘り強い投球が光る
投手陣は遊撃手を兼任する颯佐、右サイドから最速143キロを誇る臼井 夕馬投手(3年)、背番号「1」を着ける長身右腕・蔵並 龍之介投手(3年)が中心。颯佐は「3人で1試合を投げるつもりで投げている」とセンバツ、秋の公式戦13試合も継投策で勝ち上がってきた。 このセンバツでは臼井の成長が大きい。秋では早期降板など悔しい思いをしてきた。冬場のトレーニングを重ね、「精神面が強くなり、周りが見えるようになってきました」と大舞台でも安定した投球を披露。2試合で、10.2回を投げ、自責点3の力投を見せている。 蔵並は準々決勝の青森山田戦から登板。最速141キロの速球、スライダー、フォークのコンビネーションで、8回途中まで1失点の好投。リードする飯山 成夢捕手(3年)は「インコースを軸にして、スライダー、フォークで勝負する配球でした。自分はサインの指を出すだけなので、苦しい場面でも、しっかりと投げきれた蔵並が凄かった」とエースを称えた。 蔵並は投球練習でうまくいかず、涙を流すことがあったようだが、相馬 幸樹監督から「フォームではなく、投球のイメージを変えたほうがいいよというアドバイスで変わりました」と投球を修正できた。 具体的にはうまく落ちなかったフォークをベース手前ではなく、捕手に捕ってもらうイメージに修正したところ、思い通りに投げられるようになったという。 颯佐はすべてリリーフ。140キロ前半の速球、スライダーのコンビネーションで勝負しているが、「まだ自分のイメージ通りに投げられていないです」と自分の内容に満足していない。それでも終盤を抑えて、勝利に貢献している。 準々決勝では臼井の温存に成功。報徳学園戦では万全の体制で臨むことができそうだ。
■投打に充実の中央学院 千葉県勢として初の頂点へ
準決勝進出4チームの中で打率、得点ともに1位。投手陣も3投手が粘り強い投球を見せている。颯佐は「秋は県大会から強豪との戦いばかりでした。そういう相手に勝利してきたことが今の戦いにつながっているのかなと思います」と振り返った。 千葉県は過去3度の準優勝はあるが、センバツ優勝はまだない。勢いのある戦いを見ると、頂点は十分に狙えるのではないか。