徳島のダウン症男性、父と2人乗り自転車で日本縦断2900キロの旅完走!! 「諦めず頑張れた。多くの人を元気づけられたらうれしい」
2人乗りのタンデム自転車で「日本縦断」に挑戦していたダウン症の阪野翔生(しょうき)さん(37)=阿南市長生町舟付=と父・顕正(けんしょう)さん(67)が、ゴール地点の九州本島最南端の佐多岬に到着した。9月6日に北海道最北端の宗谷岬を出発してから延べ2900キロを走り抜き、翔生さんは「最後まで諦めず頑張れた。多くの人を元気づけられたらうれしい」と話した。 「ダウン症の子を持つ保護者らに希望や勇気を」 阪野さん親子、タンデム自転車で日本縦断開始 最終日の21日は午前7時半に鹿児島県鹿屋市のホテルを出発。上り下りの激しい山道など約60キロを走り、午後1時20分ごろ、佐多岬にたどり着いた。スタートから46日目で日本縦断を成し遂げ、2人で大きくガッツポーズした。 日本縦断中は1日当たり43~89キロを走行。秋田県潟上市では気温14度の寒さの中、土砂降りに見舞われ、福井、滋賀両県の県境では急な上り坂に何度もペダルをこぐ足が止まった。タイヤがパンクするトラブルもあったが、2人の挑戦は各地で報道され、沿道に駆け付けた人の声援に元気をもらったという。北海道や福岡県などでは、ダウン症の子どもを持つ保護者らと交流会も行った。 翔生さんは「長い道のりだったけど多くの人に出会えて良かった」。顕正さんは「親子で成長できた」と達成感をにじませた。