東急不動産とソフトバンク、「渋谷」の回遊性を高める共同実証を開始 街に詳しい生成AIを活用
東急不動産とソフトバンクは11月11日、生成AIを活用して「広域渋谷圏(渋谷駅から半径約2.5キロ圏内のエリア)」への来街者の行動変容を促す共同実証を開始した。期間は12月23日まで。 【画像】共同実証の内容 共同実証では、複合施設「渋谷フクラス」1階に、生成AIを搭載したアプリケーションが操作できるタッチ式サイネージを設置。来街者は、サイネージに表示される「渋谷で働く女性」や「渋谷に長年住む地元のおじいさん」など、生成AIが作成したアバターを選択。アバターは街のリアルタイム情報や事前に学習したおすすめスポット、人気の飲食店など、広域渋谷圏に関する独自情報をもとに、訪問先を提案する。言語は日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応する。 広域渋谷圏は、渋谷や原宿、表参道など国内外から多くの観光客が集まる人気エリアだ。しかし、東京都が発表した「令和5年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査結果」によると、渋谷スクランブル交差点や忠犬ハチ公像など観光名所に関する認知度や満足度が高い一方、飲食や買い物に関する認知度や満足度が低い傾向にある。 今回の実証実験では、生成AIが解釈、分析した情報から提案することで、来街者の行動がどのように変化するのかを検証。広域渋谷圏の魅力向上や満足度向上を目指す。
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