【シンガポール】飯野海運、海事分野VCのファンドに出資
飯野海運(東京都千代田区)は、海事分野のベンチャーキャピタル(VC)、モーション・ベンチャーズ(本社・シンガポール)が運用するファンドに出資すると発表した。出資額は明らかにしていない。 モーション・ベンチャーズは、海事を中心とした運輸、物流、サプライチェーン(供給網)分野に投資するファンドを管理・運用している。海運ハブとなっているシンガポールの地の利を生かして業界関係者らと幅広いネットワークを構築。海事業界全体のデジタル化やエネルギー転換の促進に向けて、初期段階のテック系スタートアップ(新興企業)を支援している。 飯野海運は、スタートアップとのオープンイノベーション(企業同士の協業を通じて外部の技術を取り入れること)を推進している。2023年にはイスラエルや米国の海事ベンチャーキャピタルが運用するファンドに出資した。海外の海事ベンチャーキャピタルへの出資は今回が3件目となる。モーション・ベンチャーズのファンドへの出資を通じて、先進的な技術を発掘して業務効率化を図るとともに、既存事業の強化や新規事業の創出につなげたい考えだ。