メーターパネルは不要!? ヒョンデとツァイスがフロントガラス全体をディスプレイに
SF映画で見た未来はもうすぐそこまで来ている
ホログラフィックHUDは、ヒュンダイモービスによる自動車電子システムと、ツァイスの超精密光学技術の融合によって実現可能になる。 ヒュンダイモービスは、システム開発を統括するとともに主要要素技術であるプロジェクターを開発・供給する。プロジェクターとは、レンズとリフレクターを使用して透明なスクリーンにビデオや画像などのコンテンツを投影するデバイスだ。 ツァイスは、精密光学技術をベースに独自のZEISSホログラフィックテクノロジーを応用したトランスペアレントディスプレイを開発・供給する。ホログラフィック技術を応用した透明で薄いフィルムは、プロジェクターから発せられる光から透明なフロントガラスにコンテンツを映し出す。フィルムの厚さは100マイクロメートル(約0.1mm)未満で、人間の髪の毛よりもわずかに厚い。 両社は、それぞれの得意とする技術を結集・融合してして、早ければ2027年に量産品を自動車メーカー向けに供給する予定とのこと。すでに両社はプロトタイプを作成し、今年9月に国内のグローバル自動車メーカー(ヒョンデとキア?)向けにデモンストレーションを行ったという。 今後、共同開発領域を広げて車内外のホログラフィックディスプレイや3Dリアランプなど、さまざまな分野に広げていていく計画もあるという。EV普及とも連動し、ホログラフィック関連技術の次世代ディスプレイ技術の開発は、今後さらに加速していくことになりそうだ。