【男性有名人は「Snow Man」旋風】「コレカウ」が『芸能人着用衣装の人気ランキング』発表
有名人が着用した衣装が見つかるファッションメディア「コレカウ」を運営するアイエントは12月17日、2024年にテレビ放送された番組や出演したタレント着用アイテム、ブランドの人気ランキングを発表した。男性有名人衣装人気ランキングでは60名中7割がアイドルグループのメンバーとなり、「推し活」をしている若い世代がSNSで情報収集し、拡散したことの影響がうかがえる結果となった。 【画像4点】人気衣装ランキングの詳細 アイエントは、メディアに出てきた有名人の衣装が見つかるファッションメディア「コレカウ」において、ファションの情報を元に独自のデータ収集システムで集計・分析を行っている。エンドユーザーのリクエストや話題となっているドラマを中心にコンテンツを収集し、2024年の掲載コンテンツ数は約2万7000件。UUが1000万人におよぶ。 このほど、2024年にテレビ放送された番組や出演したタレント着用アイテム、ブランドの人気ランキングを発表した。 「番組衣装人気ランキング」の上位は、1位が「Instagram」、2位が「西園寺さんは家事をしない」、3位が「9ボーダー」、4位が「X」、5位が「ラヴィット!」となった。ファッションの情報源はドラマかSNSかで、トップ10ランキング入りは大きく2極化しており、前年から今年にかけて、SNSの着用情報のリクエストが急増している。 1位の「Instagram」は、「推し活」を楽しむ人にとって大切なコミュニケーションツールとなっており、着用している服や使用アイテムが注目されることも多い。特にクリックの多かったアイテムは、佐久間大介さん着用の「ADER.bijoux」のリング、中村ゆりかさん着用の「iNtimite」のフリースアウター、目黒蓮さんがインスタライブで着用された「FENDI」の時計だった。 2位のドラマ「西園寺さんは家事をしない」は、回を重ねるごとにファンが急増し、SNSでは“今期一”と推すドラマファンの声も多数見られた。主演の松本若菜さん着用アイテムはどれも人気となり、洋服に加え、「Bottega Veneta」の財布、「EYEVAN」のメガネ、「TURTLE STORY」のヘアクリップなど、細部まで注目された。 第3位のドラマ「9ボーダー」は、主要キャストである3姉妹のファッションが魅力の1つとなっており、次女役の川口春奈さん、長女役の木南晴夏さん、三女役の畑芽育さんともに上位にランキング入りするほど全体を通してファッションにも興味を持たれた結果となった。公式SNSに投稿されるオフショットやVlogもファンを大いに楽しませた。 「女性有名人衣装人気ランキング」の上位は、1位が「松本若菜さん」、2位が「川口春奈さん」、3位が「生見愛瑠さん」、4位が「有村架純さん」、5位が「二階堂ふみさん」となった。話題作に2クール連続主演となった松本若菜さんがナチュラルな好演で人気上昇した結果となった。 1位の「松本若菜さん」は、ドラマ「西園寺さんは家事をしない」「わたしの宝物」で2クール連続主演で大ブレイクし、着用アイテムは毎回反響があり、特に人気があったのは「MADISONBLUE」のボーダーマキシワンピース、「NE QUITTEZ PAS」の鮮やかなグリーンのシャツドレス、「Pheeta」のデニムオールインワンだった。 2位の「川口春奈さん」は、4月期ドラマ「9ボーダー」の衣装に注目が集まった。洋服だけではなく小物類にも注目が集まり、特に「ANTOINE PREZIUSO」の時計、「BOUCHERON」のジュエリー、「Elegante」のスマホケースは大きな反響があった。 3位の「生見愛瑠さん」は、ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」でゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演を果たした。特に、「CIAOPANIC TYPY」のパステルカラーのボリュームスリーブブラウスや、「COCO DEAL」のオレンジカラーのショート丈カーディガンなど、役柄にぴったりのアイテムが手に取りやすい価格帯で参考になったではないかとしている。 「男性有名人衣装人気ランキング」の上位は、1位が「佐久間大介さん」、2位が「目黒蓮さん」、3位が「向井康二さん、4位が「渡辺翔太さん」、5位が「深澤辰哉さん」と、アイドルグループ「Snow Man」のメンバーが占める結果となった。 1位の「佐久間大介さん」は、2位を大きく引き離し、見事第1位に輝いた。2023年の年間ランキングも1位だったが、送客数は前年から約9倍に増加した。「Snow Man」のメンバーで唯一「X」アカウントを開設おり、テレビ衣装やMV、私服まで、メディア露出があるたびに注目を集めているが、特に人気があったのは自身の「X」で着用していた「Acne Studios」のニット、「WIND AND SEA」のブルゾンだった。 2位の「目黒蓮さん」は、7月期ドラマ「海のはじまり」で初の父親役を演じ、ファッション業界では「FENDI」のアンバサダーを務める。アイドル・俳優・モデルと活躍の場は多岐にわたり、どのジャンルでも圧倒的な存在感を見せている。着用アイテムでは、「キリン 午後の紅茶」のCMで着用した「Acne Studios」のマフラーが人気を集めた。 3位の「向井康二さん」は、洋服好きとしてグループ内でも一目置かれる存在で、ファッション誌でも度々特集されている。注目を集めたアイテムは、インスタライブで着用した「JIEDA」のカーディガン、ドラマ「リビングの松永さん」で着用した「NaNo Art」のコートでした。 「ブランド衣装人気ランキング」の上位は、1位が「TASAKI」、2位が「MAISON SPECIAL」、3位が「SNIDEL」、4位が「FENDI」、5位が「Vendome Aoyama」となった。1位は、ランキング上位常連であり、ドラマ主演の錚々たる顔ぶれがジュエリーを着用した「TASAKI」だった。 1位の「TASAKI」は、日本発のラグジュアリージュエリーブランド。70周年アニバーサリーブランドパートナーにTWICEのMOMOさんが就任、またパールの既成概念を覆すようなエッジの効いたスペシャルなコラボアイテムの発表など、アニバーサリーの盛り上がりも話題となった。ドラマでは、「9ボーダー」で川口春奈さんが着用したチャンツネックレス、「西園寺さんは家事をしない」では松本若菜さん、「スカイキャッスル」では松下奈緒さん、「不適切にもほどがある!」では吉田羊さんなど多くのキャストに着用された。 2位の「MAISON SPECIAL」は、トレンド感のあるエッジィなデザインが人気のブランドで、ドラマ、バラエティ、SNSなどで幅広く着用が見られた。突出してクリック数が多かったのは、佐久間大介さんが自身の「X」で投稿したトラックジャケット。そして川口春奈さんが「櫻井・有吉THE夜会」で着用したスウェットトラックロンパースだった。 3位の「SNIDEL」は、女性が憧れる女性芸能人の着用が幅広いメディアで多く見られた。特に人気を集めたアイテムは、「9ボーダー」で川口春奈さんが着用したボーダーのツイードジャケット、「Destiny」で石原さとみさんが着用したモード感のあるジャンスカ、「GO HOME」で山下美月さんが着用したギンガムチェックのワンピース。どれもスタイルアップ効果のあるシルエットが魅力だった。 ランキングに伴い、アイテントは、5年間の流通総額の変化として、5年間の想定流通額の変化においては、ファッションが印象的なドラマとして記憶に残る作品に、2014年放送の「失恋ショコラティエ」や2016年放送の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」があり、特に石原さとみさんが着用した衣装は即完売となり、絶大な経済効果を生んだことは広く知られているとした。その後、久しぶりのファッション系ドラマとなった、2021年放送の「着飾る恋には理由があって」では、主演に時代の顔とも言える川口春奈さんを迎え、「コレカウ」での流通額は12億円を超える結果となったことを挙げた。 2024年の流通額に大きな影響をもたらしたことの1つには、男性アイドルの台頭により送客数が倍増したことがある。男性アイドルが超高額アイテムを着用したことも流通額に大きな影響を与えた。特に、佐久間大介さんが着用した「BREGUET」や「PATEK PHILIPPE」の時計などのアイテムは、ファンのSNSを通じて広まり、その拡散力の勢いが流通額に大きな変化をもたらした。 コンテンツの変化は、コレカウの流通額に多きた影響を与えており、ファッションを中心に展開されるドラマや推しのSNSの拡散により購買意欲が刺激され、流通額が大きく変動することが読み取れるとした。 2024年の傾向としては、「コレカウ」でのドラマ衣装の人気を挙げ、スマートフォンであらゆるコンテンツを楽しめる現代においても、その時代やトレンドを反映したテレビドラマの人気は依然として根強いものがあるとした。特に今年“旬の顔“となって大ブレイクした松本若菜さんが主演の「西園寺さんは家事をしない」は、ファッションにおいても注目を集めた、 一方で、ファッションの情報元でみると、この数年の傾向として年代による2極化があるとした。特に若い世代が熱中している「推し活」では、日々のタッチポイントであるSNSでの情報は不可欠であり、推し活ライフの中心となるツールとなっている。 ファッションの面でそれが顕著に現れているのが、「男性有名人衣装人気ランキング」であり、60名中7割がアイドルグループのメンバーという結果だった。「推し活」をしている若い世代が、日々の更新をチェックしながら、推しの動向や身に着けているものをキャッチし、拡散したことによる結果となった。 リアルタイムで視聴するドラマファンがSNSで盛り上がりを確認し、考察を交えてさらに盛り上がることでファンが新たな視聴者を引き寄せる流れも生まれており、SNSはドラマにとっても欠かせない存在となっているとし、今回の「番組衣装人気ランキング」における「Instagram」の1位は、まさにその流れとして必然的な結果と言えるとの見解を示した。
日本ネット経済新聞