【MLB】 カブスが救援右腕モーガンをトレードで獲得 ガーディアンズで今季防御率1.93の技巧派
日本時間11月21日、カブスはガーディアンズから救援投手のイーライ・モーガンをトレードで獲得したと発表した。対価として20歳のアルフォンシン・ロサリオ外野手がガーディアンズへ移籍している。 今季のカブスは後半戦になるまでブルペンがなかなか安定せず、それがプレーオフ逸の一因でもあった。そのため、編成本部長のジェド・ホイヤーはブルペン層の改善をオフシーズンの課題の一つに挙げており、モーガンの獲得でその課題解決に一歩前進したといえる。 28歳のモーガンは今季、救援として32登板で3勝0敗、防御率1.93と自己ベストの成績を残した。4シーム球速は平均92.2マイル(約148キロ)と豪速球を操るタイプではないが、制球良くスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜる。被打球の質などから推定される期待防御率xERA2.51はMLB14位(150打席以上)と、期待値指標も非常に優秀だ。2027シーズンまで3年間の保有期間を残すのもチームにとっては利点だろう。 対価となるアルフォンシン・ロサリオは2023年ドラフト6巡目でカブスに入団し、今季はA級で109試合、打率.230、OPS.767、16本塁打、20盗塁を記録。球場の違いなどを考慮する打撃指標wRC+では、127(wRC+は100を基準とするため、127ならリーグ平均を27%上回っていることを意味する)をマークした将来有望な20歳だ。パワーポテンシャルと肩の強さを評価されており、ガーディアンズとしても納得の対価だろう。ガーディアンズはMLB最高のブルペン陣を誇る球団で、モーガンを失ってもその陣容は堅牢。昨日のルール5ドラフトのプロテクト期限では、新たに投手の有望株を数名40人枠に加えており、モーガンを有望株に換える動きもその人員整理の一環と見られる。