【さきたま杯】レモンポップが大一番を制す! コンビで国内負けなしの坂井「どんな条件でもこなしてくれる」
[JpnⅠさきたま杯=2024年6月19日(水曜)3歳上、浦和競馬場・ダート1400メートル] 浦和競馬場で19日に行われた第28回さきたま杯(JpnⅠ、3歳上・ダート1400メートル)は、JRAの1番人気レモンポップ(牡6・田中博)が上半期ダートスプリント王の座をつかんだ。重賞5勝目。勝ちタイムは1分26秒7(重)。2馬身差の2着に3番人気のイグナイター(牡6・新子雅)、さら1/2馬身差の3着に2番人気のシャマル(牡6・松下)が入った。 今年からJpnⅠへと生まれ変わった大一番を制したのは単勝オッズ1・2倍と断然の支持を受けたレモンポップだった。浦和1400メートルらしくテンから各馬ポジションを奪いにいき、激しい先行争いに。アランバローズがハナを奪うとレモンポップはそれを見ながら2番手から運んだ。3コーナー手前で逃げ馬をかわし先頭へ。そのまま直線に向くと、外のイグナイターと内のシャマルも懸命に追われ迫ろうとしたが、最後までかわさせずJpnⅠ昇格元年の大一番を制した。 コンビでは国内でGⅠ級4戦4勝となった主戦の坂井は「五分なら力は上だと思っていましたので、いいスタートを切れたと思います。2番手を取れれば一番と思っていましたが、そこまでポジションにはこだわっていませんでした。(坂井騎手が騎乗時は)日本では負けたことがなかったので負けないと思っていました。どんな条件でもこなしてくれて負けないのが強いところだと思います」と、愛馬を褒めちぎった。 前走のサウジCは明らかに雰囲気にのまれて適性面でも劣るなか12着に敗れたが返し馬の時から馬の感じが良くなかった。この日は前走とは違いスムーズに返し馬を行えた。田中博師は「うれしいですし、ホッとしています。坂井騎手はこの子のことを一番理解してくれていて、馬場傾向を考えたうえで自分で判断してもらいました」と、主戦に全権委任の構えだった。「スプリント路線のGⅠを勝てたのは思い描いていたプラン。中距離を勝って、短距離も勝てたので選択肢は増えたと思います」。 初の浦和など課題はあったが、終わってみれば昨年度JRA最優秀ダートホースの強さだけが際立った。次走は未定だが選択肢も広がり、これからの走りに期待も膨らむばかりだ。
東スポ競馬編集部