「私の年金や退職金の見込額はいくら?」調べ方や”足りない場合”の老後対策3選を知っておく
公的年金の「財政検証」が実施される今年は、年金制度への関心が高まりつつあります。 老後生活への不安が増す中、「自分は年金をどのくらい受け取れるのか」「退職金はどのくらいもらえるのか」と気になっている人も多いのではないでしょうか。 この記事の写真を見る 年金や退職金の見込額を知ることは、老後に向けたマネープランを立てる上で必要不可欠です。 そこで今回は、年金や退職金の見込額を確認する方法について紹介します。 また、年金や退職金だけでは足りない場合の老後対策を3つ紹介するので、ゆとりある老後のためにできることから始めていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金の見込額は「ねんきんネット」で確認
公的年金の見込額は、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認することができます。 ねんきんネットを利用するには、マイナポータルと連携するか、ユーザIDを取得する必要があります。 マイナポータルとの連携は、マイナンバーカードとメールアドレスがあればパソコンやスマートフォンから行えます。 ユーザIDを取得するには、基礎年金番号とメールアドレスが必要です。または、定期的に郵送される「ねんきん定期便」に記載されているアクセスキーを使ってユーザIDを取得することもできます。 公的年金の見込額は、確認したことがあるという方もいるでしょう。 では、退職金の見込額はどのように確認したらいいでしょうか。次章にて確認します。
退職金の見込額は「就業規則」などで確認
退職金の有無や計算方法などを知りたい場合は、勤務先の就業規則などで確認しましょう。 勤務先に退職金制度がある場合、就業規則に明記されています。 退職理由や勤続年数、基準となる収入によって受け取れる金額が異なるので、実際の数値を当てはめて計算してみるとよいでしょう。
老後の平均的な生活費はいくらか
年金や退職金の見込額を確認できたら、老後の支出についても考えてみましょう。 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、「65歳以上の夫婦無職世帯」と「65歳以上の単身無職世帯」の家計収支は以下のようになっています。 ●65歳以上の夫婦無職世帯 ・実収入:24万4580円 ・うち社会保障給付:21万8441円 ・非消費支出:3万1538円 ・可処分所得:21万3042円 ・消費支出:25万959円 ・収支:▲3万7916円 ●65歳以上の単身無職世帯 ・実収入:12万6905円 ・うち社会保障給付:11万8230円 ・非消費支出:1万2243円 ・可処分所得:11万4663円 ・消費支出:14万5430円 ・収支:▲3万768円 家計収支には世帯差がありますが、平均的な高齢無職世帯では毎月3万円以上の赤字となるようです。 毎月赤字が続く場合、自らの金融資産を取り崩すか、年金以外の収入で補填しなければなりません。 年金や退職金の見込額が少ない場合は、早めに老後対策を始めておく必要があるでしょう。 次に、老後資金が足りない場合の老後対策を紹介します。