「お前はもっと上をめざしてほしい」 エースは実業団で練習を積み、残された選手たちが成長 中央学院大が5位で箱根本戦へ
3度目「花の2区」で過去の自分にリベンジを
5番目での通過を聞いたとき、吉田は安心した気持ちよりも悔しさの方が勝ったと言う。「チームとしては、去年の予選会が終わったときから1年間、トップ通過を目標にしていたので、それが取れなかったというのは、自分もそうですし、みんなもすごく悔しがっていました。夏場の練習消化率も良かったので、順当にいけばとトップで通ると思っていたので」 箱根本戦では、過去に2度走っている2区を希望している。それは過去の自分へのリベンジなのか、それとも他校のエースと勝負したいのか、と尋ねると、「どっちもです。2回ともうまくいかない走りになってしまって、リベンジしたいというのもありますし、他校の留学生やエースと戦いたいというのもあります」。現状に満足せず、常に上を見ている吉田らしい答えが返ってきた。 通過を逃した全日本大学駅伝の関東地区選考会では、出走した8選手中、3人が1年生で「そうなったのは僕ら4年生の責任。全日本の選考会が終わってからは、箱根予選会まで引き締めていかないとトップ通過はできないと言ってきました」と吉田。今回の箱根予選会ではチーム内上位10人の中で1年生はおらず、4年生が半数の5人を占めた。自覚を持った上級生が練習の成果を出し切った証しだろう。絶対的なエースに、成長を続けてきた上級生の力が加わり、来年1月2日、自信を持って東京・大手町のスタートラインに立つ。
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
10月19日@陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園の21.0975km 1位 立教大学 10時間52分36秒 2位 専修大学 10時間53分39秒 3位 山梨学院大学 10時間54分06秒 4位 日本体育大学 10時間55分58秒 5位 中央学院大学 10時間56分01秒 6位 中央大学 10時間56分03秒 7位 日本大学 10時間56分53秒 8位 東京国際大学 10時間58分53秒 9位 神奈川大学 10時間59分12秒 10位 順天堂大学 11時間01分25秒
井上翔太