「ソウルの感性」を込めた漢江橋のホテルの「世界に一つだけの」空間
【06月29日 KOREA WAVE】「今、人々は宿泊施設1カ所を見るだけのために旅行に出ることもある。有名な観光地がすべてだった時代は終わった」 ソウル・漢江大橋に建てられた韓国初の「橋のホテル」で会った宿泊共有プラットフォーム「Airbnb」北東アジアコミュニケーション総括のウム・ソンウォン氏は、最近の旅行トレンドをこう表現した。 ウム・ソンウォン氏は「Airbnbの目標は、ゲストが「世界に一つだけの」空間に留まりながらも『地元の人』としての時間を持つこと。橋のホテルにもこのようなAirbnbの哲学が込められた」と説明した。 漢江大橋の上に「展望カフェ」が運営されていた場所に建てられたホテルは、立地上のメリットを生かしてガラス張りの構造を取り入れた。寝室から居間まで、広々とした窓越しに漢江と汝矣島の都心を一望できる。もちろん、個人の時間を過ごせるようにブラインドも設置された。 ソウル市が市の代表的な観光地である漢江を活用した観光商品を企画していたところ、Airbnbに協業を要請し、事業が実現した。Airbnbとしても会社員たちが行き交う汝矣島と漢江の風景ほど、ゲストたちがソウルのローカルな感受性を感じることができる場所はないと考えた。 Airbnb側は橋のホテルを「世界に一つだけの」空間にするため、空間構成からソファー、カーペットなどの家具はもちろん壁面にかかった額縁の絵まで一人のデザイナーに制作を任せた。 ソウルの感性が空間に自然に溶け込むように外国人デザイナーをソウルに招待し、しばらく滞在させた。ソウルから受けたデザイナーの感性が、リビングの壁に掛けられた絵にそのまま反映されている。 「宿泊施設のインスタ映え」がトレンドになっている流れを反映して、お洒落なショットになるようにリビングは菱形の形でデザインした。天井、リビング、カーペット、すべて菱形をしており、自然に遠近感を感じることができる。 1泊当たり35万~50万ウォン(1ウォン=約0.11円)の比較的安い宿泊費も大きなメリットだ。ソウル市の所有物であるため、ホテル利用料が「漢江公園利用料条例」により一定範囲内に制限される。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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