グッドマンとの世界タイトルマッチ開催発表記者会見後、4つのベルトを持ち、大橋会長（右）と記念撮影に納まる井上（撮影・狩俣裕三）

　プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥（31＝大橋）が、12月24日に東京・有明アリーナでIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン（26＝オーストラリア）と3度目の防衛戦に臨むことが24日、都内のホテルで発表された。 　会見に同席した大橋秀行会長（59）は「来年、再来年と大きな野望があるので、圧倒的な差をつけて勝ちたい」と、この一戦を来年に計画中の新たなビッグマッチへの起爆剤になることを期待した。 　来春以降、約4年ぶりの米ラスベガス進出など海外でのビッグマッチの話が進んでいる。「いろいろ考えています。ラスベガスかニューヨークかまだ確定はしていないけど、そのつもりでいます」と同会長。3度目の防衛戦をクリアした後は、海外に進出することをあらためて認めた。 　井上は今年、17年以来の年間3試合を消化する。9月3日に元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー（アイルランド）を7回TKOで撃破して、3度目の防衛戦まで約3カ月半と短い間隔での試合が続くが、大橋会長は「来年、再来年も3試合やる予定。大きな試合になるんじゃないですかね」と、このペースでビッグマッチを戦い続けることを明言した。 　国内でも14日に2度目の防衛に成功した無敗の3階級制覇王者でWBC世界バンタム級王者の中谷潤人（26＝M・T）との対戦機運が盛り上がってきている。「KOで勝ち上がってきている。日本人選手で1番手は中谷、盛り上がるのもこの2人ですよね。（対戦も）あるんじゃないですかね。」と、大橋会長は中谷の名前も対戦者候補にリストアップしていた。【首藤正徳】