「白Tとコルテッツさえあればいい」ケンドリック・ラマーも溺愛するナイキの名機に新作登場!
ヒューストン、ハンクス、ラマー
「コルテッツ」はナイキのサクセスロードの一歩目を飾った。 ナイキの前身となるブルー・リボン・スポーツの創業が1968年。「コルテッツ」はその4年後の1972年に誕生した。共同創立者のビル・バウワーマンが産み落としたランニングシューズだ。そのアイデアは当時代理店契約を結んでいたオニツカタイガーですでにかたちにしていた。「タイガー コルテッツ」である。
「コルテッツ」最大の発明であるフルレングスのミッドソールにスポンジラバーを重ねたソール・コンストラクションはクッショニングのあらたなスタンダードになり、ほどなくストリートへと飛び出した。 「コルテッツ」はアメリカ人にとって思い入れのある一足になった。スーパーボウルで国歌を熱唱したホイットニー・ヒューストンが履いていたのも「コルテッツ」なら、映画『フォレスト・ガンプ』でトム・ハンクス演じるガンプが履いたのも「コルテッツ」だった。 ラッパーとしてはじめてピューリッツァー賞を受賞したケンドリック・ラマーは2013年の楽曲『CONTROL』で「白Tとコルテッツさえあればいい」と歌った。 「コルテッツ」の名は大航海時代のキーパーソンのひとり、エルナン・コルテスから採ったという。 竹川 圭=取材・文
OCEANS編集部