富岡西・選手紹介/8 大舞台勝利で恩返しを 安藤稜平中堅手(2年) /徳島
<第91回選抜高校野球> 身長183センチと恵まれた体格から放つ飛距離ある力強い打撃に加え、50メートル6・2秒の俊足を生かした守備範囲の広さが持ち味だ。 親戚に連れられてプロ野球を観戦して「自分もやりたい」と憧れ、小学1年から野球を始めた。高校に入って野球に対する考え方が変わった。それまでは出されたサインに疑問を持たず従っていたが「もっと良いプレーがないか、自分で考えられるようになった」。選手同士で話し合い、互いの意見をすり合わせることでプレーの精度が上がり、その大切さを実感した。 帰宅後は家の前で行う素振りが日課だ。外灯に照らされたカーブミラーでフォームを確認しながら、約40分黙々と振り込む。「自分は言葉より行動で示すタイプなので、手本となる良いプレーを見せて皆を引っ張っていきたい」と話す。 「甲子園で勝って富岡西の名を広げたい。そして支えてくれた人たちに恩返しができれば」と感謝の気持ちを忘れない。【岩本桜】