昭和100年へ 中森明菜、復帰後初インタビュー ファンに支えられ、恩返ししたいと走り続けた昭和の歌姫「皆さまに喜んでいただきたくて一生懸命でした」
当時は寝る暇もなかった?と聞くと、「期待はずれのお答えになってしまうと思いますが…ちゃんと寝ていましたよ(笑)。10代の子が寝ないで成長するのは難しいです(笑)」と回答。「とはいえ、もともと虚弱体質で生まれ育ったものですから、何度か倒れてしまって事務所の方や病院の方に迷惑をかけたこともあります。あのとき助けてくださった皆さま、本当にありがとうございました」と感謝した。
「キャンペーンイベントで地方に行かせていただき、そこでイベンターさんやファンの皆さまとやりとりするのが幸せで、それが本当にリフレッシュになっていました。もちろん、そこでいただくおいしいお食事たちも。優しく迎えてくださり送り出してくださった皆さま、不躾ながら、この場を借りて、お礼をお伝えできれば嬉しいです」。周囲に支えられた「昭和」が、「令和」の今に繋がっていく。(後編に続く)
■中森 明菜(なかもり・あきな)
1965(昭和40)年7月13日生まれ、59歳。東京都出身。オーディション番組「スター誕生!」で史上最高得点を記録して合格し、82年にデビュー。85年に「ミ・アモーレ〔Meu amor é…〕」、86年に「DESIRE―情熱―」で日本レコード大賞を2年連続受賞。女優としても活躍し、92年に主演したフジテレビ系「素顔のままで」は最高視聴率31・9%を記録した。2010年に体調不良で芸能活動を休止。14年のNHK紅白歌合戦で復帰も18年以降は再び活動休止状態だったが、デビュー40周年の22年に再始動宣言。24年7月にはファンクラブイベントも行った。