J2清水 連勝が7でストップ、首位キープも秋葉忠宏監督「ゲームを持っていかれた」
◆明治安田J2リーグ第16節 横浜FC2―0清水(18日・ニッパツ) 首位の清水エスパルスは4位・横浜FCに0―2で完敗し、連勝が7で止まった。前半17分、警戒していたセットプレーから先制点を許し、後半アディショナルタイム(AT)にもダメ押し弾を浴びて万事休した。攻撃も相手の球際の強さに手を焼き、今季最少のシュート6本で同2度目の無得点。首位は守ったものの、2位・長崎との勝ち点差は4に縮まった。 勢いを加速させるはずだった上位対決で、意地は見せられなかった。容赦ない日差しが降り注ぎ、今季初めて試合時の気温が30度に達した一戦で、清水はゴールをこじ開けられなかった。連勝は7で止まり、9試合ぶりの黒星が刻まれた。秋葉忠宏監督(48)は「相手の気迫、強度、圧力に遅れを取り、ゲームを持っていかれた」と脱帽した。 警戒していた相手の武器でしてやられた。前半17分の右CK。ショートコーナーから浮き球を送られ、大外からDFガブリエウに頭でねじ込まれた。「キックの質も高かった。反省して練習しないといけない」とDF高橋。後半ATには元清水のFW伊藤に被弾して勝負を決められた。 直近3試合で11点挙げていた攻撃も迫力がなかった。昨季J1の強固なブロックを崩しきれず、前半はシュート2本。指揮官は3バックへの切り替えや、故障明けで6試合ぶりの戦列復帰となったMF乾の投入で打開を試みたが特効薬にはならなかった。「中へ中へ行き過ぎた。もう少し(外へ)広げながらいきたかったが、慌てすぎた」と監督。乾は「(出来は)全然。ミスも多かったし、もっと前にからんでいかないと」と振り返った。 幸い、7連勝の貯金もあり首位はキープ。次は26日、ホームで水戸戦を迎える。「いつまでも下を向いていられない」との指揮官の言葉通り、切り替えて再び前進していくしかない。(武藤 瑞基)
報知新聞社