Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

11月18日、静岡・掛川市で高齢夫婦が住宅に侵入してきた男に刃物で切り付けられた事件で、警察は、28日 未明インドネシア国籍の男を殺人未遂の疑いで逮捕しました。 11月18日、掛川市国安の住宅に男が侵入し、高齢の夫婦が切り付けられた事件から10日。警察は、28日、この夫婦のうち妻への殺人未遂容疑で、インドネシア国籍で掛川市千浜の工員で24歳の容疑者の男を逮捕しました。 事件があったのは掛川市の水田に囲まれた閑静な住宅街。 （西尾 拓哉 記者） 「奥に見えるのが現場です、現在、住宅の周辺などを鑑識が捜査しています」 事件後に被害者と話したという関係者に当時の詳しい状況を聞くと、最初に切り付けられたのは78歳の妻の方だったといいます。 （被害者の関係者） 「インタホーンが鳴ったので（被害者・妻）が玄関のドアを開けました。人影がなかったので外をのぞくと、脇の方から犯人が目の前に現れたそうです」 78歳の妻は犯人に顔や胸を殴られ、さらに両腕を切られ全治1か月の大けがをしました。 （被害者の関係者） 「犯人ともみ合っているところに娘が帰ってきて3人でもみ合いとなりました。そして悲鳴に気づいた（被害者・夫）が家の奥から出てくると、頭を切られました」 81歳の夫も切りつけられ全治1か月の大けがをしましたが、家に入り込もうとする犯人を、何とか外に押しだしたということです。 捜査関係者によりますと、容疑者の男は、インターホンを押して応対した夫婦を襲ったとみられ、現場には凶器とみられる包丁のほか、容疑者の男のものとみられるサンダルやマスクが見つかっていました。事件後、徒歩で北に向かって逃走していて、警察は防犯カメラや検問などで行方を追う中で、男の関与が浮上し、高齢夫婦のうち妻を刃物で切りつけるなどした殺人未遂の疑いで逮捕したのです。夫婦と容疑者の男に面識はなかったとみられます。 容疑者の男が住んでいたのは、現場から直線距離で1.5キロほどにある会社の寮でした。現場近くに住む人は容疑者が逮捕されたことについて…。 （事件現場近くに住む人） 「いや、安心したね」「事件があってから（容疑者が）どこにいるかわからないので、入られたら困るからね」「畑に来ても、一人の時が多いから、やたらおっかなかった。だけど見つかってよかった」 警察の調べに対し、容疑者の男は、犯行は認めているものの、殺意については否認しているということです。警察は、今後、夫への殺人未遂容疑も視野に犯行動機について詳しく追及する方針です。