園児と短大生が「源助かぶ菜」の種まき体験 泰阜村PRのためのメニュー開発も【長野県】
長野県泰阜村の泰阜保育所の園児と飯田短大の学生が27日、信州の伝統野菜で村特産の「源助かぶ菜」の種まきを明島地区のほ場で行った。11月中~下旬に収穫し、学生らはかぶ菜を生かしたメニュー開発に挑戦する。 同村と短大は2019年に包括連携協定を結んでおり、防災や食育の分野などで協力。伝統野菜の普及促進を目的に、3年前から園児と一緒にかぶ菜の種まきと収穫を体験し、PRのための食品開発に取り組んでいる。 約10アールのほ場は、旭松食品(本店・飯田市)が村の仲介で借りて源助かぶ菜などを栽培しており、この日の種まきには保育所の年長児9人と、同短大生活科学学科食物栄養専攻の2年生4人が参加した。 同社の榊山泰道さん(66)が事前に2つの畝を用意し、種のまき方を指導。園児と学生らは協力して一定間隔で開けられた穴に1粒ずつまいていった。 参加した学生は「源助かぶ菜をまだ食べたことがない」といい、味を想像しながら「鍋やスープに合うのではないか」と食品開発に向けてアイデアを口にした。 村振興課の佐々木健吾さん(40)は「生産者が減少し、どう伝統を引き継いでいくかが課題。1人でも多くの人においしさや魅力を知ってもらえるよう、若い人の力に期待したい」と話していた。