「Windows 10」や「Windows 8.1」はいまどれくらいの国内シェアがあるのか?
最盛期でも2割程度のシェア獲得にとどまった「Windows 8.1」
Windows 10以前のOSはシェアを落としており、たとえばWindows 8.1は1%未満(2024年10月時点)のシェアに留まります。そして、Windows 8.1は最盛期でも22.41%のシェア(2015年5月時点)の獲得に留まる「不人気OS」でした。 2015年時点ではWindows 7がおよそ6割のシェアを獲得しているほか、すでに当時完全な「古参」のOSであったWindows XPでも5%以上という決してその数字を無視できないシェアをまだ持っていたという事実があります。 2015年当時、マイクロソフトはMicrosoft Surfaceの販売に積極的に乗り出しており、Windows 8及び8.1は同シリーズに積極的に搭載されました。いわばWindows 8及び8.1は、タブレットとPCを横断するOSと位置付けられたと考えられます。 しかしSurfaceは事業開始当初の期待ほどには「売れていない」シリーズと言われています。いわばWindows 8及び8.1とSurfaceは「Windows 7やVistaのままでよい」というユーザーの取り込みにも、モバイルユーザーの取り込みにもさほど強みを発揮できず、中途半端な立ち位置のOSになってしまったと言えるのではないでしょうか。
伸び悩み感が強い「Windows 11」
Windows 10のサポート終了まで1年を切りましたが、Windows 11のシェアはWindows 10を逆転してはいません(2024年10月時点)。 ちなみに特に法人利用の現場では、Windowsは大きく普及したバージョンの「次のOS」はダメダメであるという「Windowsの法則」がしばしば話題になります。企業にWindowsが普及した「XP」に次ぐ「Vista」は評判が悪いOSであり、XPと並んで好評だった「7」に次ぐ「8及び8.1」は低迷したOSでした。 Windows 10に次ぐ「11」も、Copilotの意欲的な導入は光るものの「Windows 10から多数のユーザーが一気に乗り換える」ほどの訴求はうまくいっていないように数字上は見えます。すでに市場の関心は「Windows 12」に向いているといっても、過言ではないのかもしれません。
オトナライフ